Nya Syco Keramik “Vide”
¥60,500
Bruno Karlsson(1927–2013)による、Nya Syco Keramik の Vide(ヴィーデ)シリーズの花瓶です。
自然の抽象画を思わせる、Videシリーズ
Videとは、スウェーデン語で「柳」を意味する言葉。風にそよぐ枝、木洩れ日、あるいは水辺に映る影。このシリーズの花瓶は、そんな自然の一瞬を切り取ったような装飾が特徴です。ブルーノ・カールソンは、轆轤で引き上げたストーンウェアの素地に、筆を使って直接絵付けを施しました。同じ模様は二つとなく、ひとつひとつが異なる表情を持っています。
本品は、黒と灰の静かな釉調を背景に、水色の小さな点が散りばめられ、暗赤褐色の斑がぽつりぽつりと浮かぶ、抽象画を眺めるようなたたずまい。刻まれた線や、筆の跡がそのまま残る表面には、作家の手の動きがありありと感じられます。どこか土のぬくもりと、北欧の夜を思わせる深い色気が同居していて、強い花を一輪、あるいはただ枝ものをすっと挿すだけで、空間の空気が引き締まる。そんな存在感があります。
轆轤と筆が生んだ、一点ごとの景色
ブルーノ・カールソンは、ストックホルムの名門美術学校 Konstfack で学び、生涯を通じて轆轤に向かい続けた作家です。Nya Syco Keramik は、彼が1960年代に拠点とした小規模な工房で、この Vide シリーズが作られたのも、わずか7年ほどの短い活動期間のこと。当時から生産数は限られており、現代ではスウェーデン・ミッドセンチュリーの手仕事陶器を語る上で欠かせない、コレクターズアイテムとなっています。
高さ28.5cmのすらりとした円筒形は、上下の径がほぼ同じで、口縁は潔くまっすぐ。余計な曲線を排したフォルムだからこそ、表面に広がる手描きの景色が際立ちます。黒釉の中にふと現れる灰色の刷毛目や、釉薬のわずかな濃淡もまた、この花瓶だけが持つ個性。小さな凹凸や刻みの痕も、作家の指先と道具が土と対話した証として、温かく感じられます。
作家: Bruno Karlsson(1927–2013)
シリーズ: Vide(ヴィーデ)
作品名: 花瓶
メーカー: Nya Syco Keramik(旧 Syco Keramik)
制作年代: 1962–1969年
素材: 炻器(ストーンウェア)、手描き釉薬装飾、光沢釉
サイズ: 高さ 約28.5cm、直径 約6.5cm
コンディション: 良好(Very Good)
良い状態です。軽い経年感として、側面と底面に小さな点状の凹凸や窪みが複数見られますが、これは焼成時や使い込まれたことによる表面の変化と推定され、全体の印象を損なうものではありません。ヒビやカケ、補修跡は見られません。
※写真は、
SKU: 20230613s3/55 カテゴリー: ALL ITEMS, 北欧の花器, Nordic Vessels
在庫1個





