Upsala ekeby , Gefle (1885-1978)

ウプサラエクビー、ゲフレの歴史

Upsala-Ekebyは1885年にスウェーデンの名門フォンバール家により設立されました。創業は粘土豊富な地域でのレンガ専門の事業から始まり、その後、壁のタイル、暖炉、テーブルウェア、陶磁器など、多様な商品群を展開しました。1920年代からはデザインの質を高めるために陶芸家やデザイナーの雇用を開始し、その努力が認められ、1930年代後半にはUpsala-Ekebyの製品がそのユニークなデザインと高品質で広く認知されるようになりました。

1950年代になると、Upsala-Ekebyは全ての商品に手作業でペイントを施すことで、製品のユニークさと品質を保証しました。この時期にイギリス生まれのデザイナー、ドロシー・クラフが注目を集め、彼女の作り出す愛らしい猫のデザインは非常に人気を博しました。

その一方、Upsala-Ekebyは1936年にGefle Porcelain AB Groupを買収。Gefleは、スウェーデンの陶磁器産業を牽引する一角を担っており、特に色彩豊かなデザインと個性的な形状が高く評価されていました。共にスウェーデンの陶磁器の伝統と技術を継承し、新しいスタイルを生み出すことで、国内外のコレクターから愛され続けています。

しかし、1960年代後半からは国際的な競争が厳しくなり、売り上げが減少。1970年代に入るとUpsala-Ekebyは工場の規模を縮小し、結果的に1978年には閉鎖を余儀なくされました。

それでもなお、Upsala-EkebyとGefleの作品はその美しさとユニークなデザインから、現在でも多くのファンやコレクターに愛されています。その作品には、スウェーデンの陶磁器の伝統と技術、そして一点一点に込められた職人の手仕事の温もりを感じることができます。その美しさと個性、そしてその歴史は、Upsala-EkebyとGefleが今日も多くの人々に愛され続ける理由でしょう。

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