Lisa Larson Unique Piece
¥2,200,000
Lisa Larson(リサ・ラーソン)による、ユニークピース(Unikat)の陶板彫刻です。
乗客を乗せた飛行機
5人の乗客を乗せた飛行機が、車輪をつけたまま上空へ向かっている。丸い顔の乗客たちは一人ひとり表情が異なり、どこか呑気にこちらを見つめています。機首には幾何学的な線刻、胴体にはスタンプ模様や粒状のドットが層をなし、その隙間からコバルトブルーの釉薬が覗く。全長63cm——リサの陶板作品の中でも最大級のスケールを持つ、1960年代のスタジオ作品です。
スタジオの自由が生んだ一点物
この作品は、リサがグスタフスベリ・スタジオで自身の手だけで作り上げたユニークピースです。裏面には無釉のシャモット素地がそのまま残り、指の力で押し広げた土の痕跡が見てとれます。壁掛け用の穴が2つ。63cmという大きさと、立体的に突き出す人物や車輪の構造は、石膏型による量産とは無縁の造形です。
表面を覆うのは、深みのあるコバルトブルーとオリーブグリーンがかった暗色の釉薬。シャモットの荒い凹凸の上で釉薬が弾け、溜まり、流れて、見る角度ごとに異なる表情を見せます。花弁のようなレリーフ、細い線刻、点描のドットが胴体を埋め尽くし、ひとつの画面に収まりきらないほどの密度。可愛らしい乗客たちの顔と、その下に広がる力強く荒々しいテクスチュアのコントラストが、この作品の核心です。リサの作品に通底する「やさしさとユーモア」と、アーティストとしての造形的な強度が、ひとつの陶板の中で拮抗しています。
1970年代にデザインされた量産シリーズ「Traffic」にも飛行機のフィギュリンがありますが、そちらは白いストーンウェアにグラフィカルな線描画という、まったく異なるアプローチで仕上げられた量産品です。「乗り物に人が乗る」というモチーフの着想がこの時代のスタジオでの自由な制作の中で温められ、やがて量産シリーズへと結実していった——その源流を、この作品に見ることができるかもしれません。
作家: Lisa Larson(1931–2024)
シリーズ: なし(ユニークピース)
作品名: 不明(飛行機の陶板彫刻)
メーカー: Gustavsberg
制作年代: 1960年代(推定)
素材: シャモット・ストーンウェア、部分施釉
サイズ: 約63 × 30.5 × D3 cm
コンディション: 良好(Very Good)
良い状態です。軽い経年感やスレがありますが、全体の印象を損なうものではありません。サイン、スタジオハンドマーク、工場の刻印は確認できません。シャモット素地特有の微細な凹凸やピンホールは焼成時に生じるもので、損傷ではありません。
※部屋に飾られている写真は、実際の作品写真をもとに生成AIで作成した展示イメージです。作品そのものの形状・質感・状態は、商品写真をご確認ください。
SKU: 20240510g2 カテゴリー: ALL ITEMS, Lisa Larson, 北欧の陶板 , Lisa Larson Unique Piece, Lisa Larson Prototype, All Uniquepiece, Original Studio Piece
在庫1個
Lisa Larson(1931–2024)
“猫のマイキー”で知られるリサ・ラーソン──けれど世界では、自由な造形で評価されたスウェーデンを代表する陶芸家として語られています。








