Lisa Larson Unique Piece
¥770,000
リサ・ラーソンの「Ryttare(騎手)」、グスタフスベリ・スタジオで生まれたユニークピースです。
馬と人を、輪郭と気配だけで
馬がいて、その背に人が乗っている。分かるのはそれだけ。目も鼻も描かれていないのに、ぐいと持ち上がった首と、背の上のちょこんとした塊があれば、私たちは自然と「騎手だ」と読み取ってしまいます。
リサはここで、形を写し取るのではなく、ぎりぎりまで削ったかたちで生き物の気配を立ち上げています。輪郭をざっくり切り出し、いくつかの斑点と円い盾のような形を置いただけ。説明をやめた途端に、かえって親しみが滲んでくる——そんな素朴な手触りがこの一枚の魅力です。グスタフスベリ陶磁博物館の学芸員も、彼女の芸術の核に「単純化(förenkling)への感覚」を挙げています。
騎手と馬は、古代の浮彫りから各地の民俗的な造形まで、人がずっと手元で作りつづけてきた古いモチーフのひとつ。リサはそれを洗練ではなく、土くさく、どこか拙さを残したかたちで捉え直しました。素朴でありながら、つくり手のまなざしのあたたかさがちゃんと残っています。
シャモットの土と、溶岩のような釉
裏面には、スタンプではなく手描きのスタジオハンド(手のマーク)と「Lisa L.」が黒で記されています。これは工場の量産印ではなく、スタジオでリサ自身の手から生まれた一点物であることを示すものです。
粗い粒子を含むシャモットの素地を切り出してレリーフを起こし、濃紺からほとんど黒に沈むコバルト釉を、溶岩が流れて固まったように厚くかけている。釉が泡立ち、縮み、土肌の白茶が縁から覗く——同じ表情は二度と作れません。陶板側はつややかな飴黒釉で、その静かな地の上に、ざらりとした騎馬像がふわりと浮かびます。
リサ自身、「窯を開けるまで、どんな姿になっているか分からない。それがこの仕事のいちばん面白いところ」と語っていました。偶然と手の動きがそのまま焼き付いた、おおらかな一点です。
作家: Lisa Larson(1931–2024)
分類: ユニークピース(スタジオ作品)/モチーフ「Ryttare(騎手)」
作品名: Ryttare(馬と騎手)
メーカー: Gustavsberg(グスタフスベリ・スタジオ)
制作年代: 1960年前後
素材: シャモット炻器、施釉(陶板に成形したレリーフ)
サイズ: 約31 × 27.5cm/奥行 約4cm
サイン: 裏面に手描きのスタジオハンド(手のマーク)+「Lisa L.」
コンディション: 馬の後ろ脚に修復跡があります。これ以外に大きな欠けや割れは見られません。シャモット素地特有の凹凸、釉薬の泡立ちや縮み、土肌の露出は、いずれも焼成時に生じるこの作品本来の表情であり、損傷ではありません。
SKU: 20240704g1/LU6 カテゴリー: ALL ITEMS, Lisa Larson, 訳あり商品, Lisa Larson Unique Piece, All Uniquepiece, Lisa Larson Unique Piece1
在庫1個
Lisa Larson(1931–2024)
Swedish ceramist, Gustavsberg 1954–1980.
Known worldwide for figurines and unique stoneware sculptures.
可愛らしいキャラクターで愛されるリサ・ラーソン。
世界のアートシーンでは、スウェーデンを代表する陶芸家として
その手仕事が今も各国の美術館で紹介され続けています。







