Åke Holm “Litografi 6”
¥32,000
暗い室内に立つ大きな男の姿と、その傍らで沐浴する女性。Åke Holmが聖書の物語を独自の視点で切り取った、緊張感のあるリトグラフです。
「ダビデとバテ・シェバ」
この作品は、サムエル記下11章に記されたダビデ王とバテ・シェバの場面を描いていると思われます。ある夕暮れ、王宮の屋上から水浴びをしている美しい女性バテ・シェバを目にしたダビデ王。彼女は忠実な部下ウリヤの妻でしたが、ダビデは彼女を呼び寄せます。この出来事は、偉大な王の深い過ちの始まりとして旧約聖書の中でも有名な場面です。
画面左に立つ大柄な人物がダビデ、右奥で水面から上半身を覗かせている人物がバテ・シェバでしょう。右上の青い四角形は窓——ダビデが屋上から「見てしまった」ことを暗示しているようにも読めます。ダビデの表情はどこか硬く、拳を握りしめたような両手には、欲望と葛藤が表れています。Holmは信仰を伝えるためではなく、人間の弱さや物語としてのドラマに関心を寄せて聖書を描きました。
博物館メンバーのための限定版画
Åke Holmは44年間にわたりHöganäs博物館の理事を務めました。このリトグラフは、博物館の年間メンバーシップのために制作された限定版画の一つです。269点もの版画を制作し、その売上は博物館の増築資金となりました。
Holmは訪問者を避け、観光客への販売を好みませんでした。時にはスウェーデン国王にさえ販売を断ったという逸話が残っています。この版画は、そうした作家の作品が博物館という場を通じて、理解ある支援者の手に渡っていった証でもあります。
技法: リトグラフ(多色刷り)
エディション: 170/217
サイズ: 36×26 (cm)
サイン: 右下に「Å Holm」(鉛筆)
額装: 木製フレーム、マット付き
状態:Very Good 良い状態です。軽い経年感やスレがありますが、全体の印象を損なうものではありません。
SKU: 20241013a2 カテゴリー: ALL ITEMS, Åke Holm, 絵・イラスト・ポスター, Åke Holm Litograf タグ: art
在庫1個
Åke Holm (1900-1980)
スウェーデンの陶芸家で彫刻家。彼はHöganäsbolagetでの職を経て、自身の工房を1928年に開設しました。当初は不況を切り抜けるために土産物を作っていましたが、次第に芸術的な聖書の人物像や磁器の動物フィギュアを制作し始めました。彼の作品は1950年代から60年代にかけて聖書のモチーフが主流となり、そのスタイルは抽象的で洗練されたものに進化しました。世界的な名声は高まっていきましたが、彼は故郷Höganäsに留まることを選び、その作品の多くは地元Höganäs museumに寄贈されました。






