Åke Holm “Litografi 24”
¥32,000
水に浸かりながら一列に進む。青から橙へ移りゆく空の下、黙々と渡っていくその姿には、静かな緊迫感が漂います。
「水を渡る人々」
背景の空は左側の青から右側の橙色へとグラデーションをなし、進む先に光があることを暗示しています。これは「紅海を渡るイスラエルの民」(出エジプト記14章)の場面と考えられます。エジプトでの奴隷生活から逃れた民が、モーセの導きにより海の中を渡っていく——追手が迫る背後の冷たい青と、約束の地へ向かう先の暖かな橙。Holmはこの壮大な奇跡を劇的に描くのではなく、水に浸かりながら黙々と歩む群像として捉えました。聖書の記述を忠実に再現するのではなく、物語の出来事に想像力を働かせるHolmらしい解釈です。
博物館メンバーのための限定版画
Åke Holmは44年間にわたりHöganäs博物館の理事を務めました。このリトグラフは、博物館の年間メンバーシップのために制作された限定版画の一つです。269点もの版画を制作し、その売上は博物館の増築資金となりました。
Holmは訪問者を避け、観光客への販売を好みませんでした。時にはスウェーデン国王にさえ販売を断ったという逸話が残っています。この版画は、そうした作家の作品が博物館という場を通じて、理解ある支援者の手に渡っていった証でもあります。
技法: リトグラフ(多色刷り)
エディション: 70/375
サイズ: 23×30.5(cm)
サイン 右下に:「Å Holm」(鉛筆)
額装: マット付き: ガラスフレーム、マット付き
状態:Very Good 良い状態です。
軽い経年感やスレがありますが、全体の印象を損なうものではありません。
SKU: 20241016a1 カテゴリー: ALL ITEMS, Åke Holm, 絵・イラスト・ポスター, Åke Holm Litograf タグ: art
在庫1個
Åke Holm (1900-1980)
スウェーデンの陶芸家で彫刻家。彼はHöganäsbolagetでの職を経て、自身の工房を1928年に開設しました。当初は不況を切り抜けるために土産物を作っていましたが、次第に芸術的な聖書の人物像や磁器の動物フィギュアを制作し始めました。彼の作品は1950年代から60年代にかけて聖書のモチーフが主流となり、そのスタイルは抽象的で洗練されたものに進化しました。世界的な名声は高まっていきましたが、彼は故郷Höganäsに留まることを選び、その作品の多くは地元Höganäs museumに寄贈されました。






