Åke Holm
¥400,000
落ち着いた土色の釉薬の上に、大胆な筆致で一羽の鳥が描かれた大皿です。丸みを帯びた体、鱗のように重なる羽の描写、しっかりとした脚──写実ではなく、鳥という存在そのものを捉えようとするHolmらしい一枚です。
鳥を描く、簡潔な線の力
見込みに描かれた鳥は、ふっくらとした体躯にリズミカルな羽の模様をまとい、堂々とした存在感を放っています。ライチョウのような野鳥を思わせる姿ですが、特定の種を正確に写し取るというよりも、鳥の本質的な力強さや生命感を凝縮した描写です。縁を巡るU字形の連続模様が、中央のモチーフを囲む効果的なフレームとなり、皿全体にリズムを生んでいます。茶褐色の地に青黒の線描という、Holmの大皿に繰り返し見られる色彩構成です。
手仕事が生むかたち
ろくろを挽くことを好まなかったHolmは、大皿の成形にタタラ作りを用いています。シャモットを混ぜた粘土の板を凸状の石膏型にかぶせて形づくるこの手法により、完全な円形ではない、手仕事の痕跡を色濃く残す力強いフォルムが生まれました。釉薬は筆塗りによるもので、素地の質感が透けて見える部分と、深く色が沈んだ部分とが交錯し、生き生きとした表情をつくり出しています。
底面中央の小さな絵
署名の上に、青い釉薬で小さな人物のような図柄が描かれています。Holmは底面にもこうした遊び心のある装飾を施すことがありました。
作家: Åke Holm(1900-1980)
制作年: 推定1940〜60年代
素材: シャモット混合粘土、施釉炻器
技法: タタラ作り(凸状石膏型使用)、筆による絵付け
サイズ: W42 × 37.5 cm H7 cm
署名: 底に「Åke Holm」
コンディション: 良好(Very Good)
底面の釉薬にクラック(貫入)が見られますが、これは素地を貫通するヒビではなく、釉薬層の収縮によるもので、構造的な問題ではありません。
Åke Holmの作品年代について
オーケ・ホルムの作品を年代順に把握することはかなり難しいです。彼の作品は日付けがつけられておらず、彼自身も制作年代について具体的なことを語るのを避けるためです。シリーズごとにおおよその年代は分かりますが、後年に過去の手法を用いて作ることもあるため、特定は困難です。
SKU: 20241021a1-1 カテゴリー: ALL ITEMS, スタジオピース, 北欧の陶板 , Åke Holm, Åke Holm Fat, ake holm on
在庫1個
Åke Holm (1900-1980)
スウェーデンの陶芸家で彫刻家。彼はHöganäsbolagetでの職を経て、自身の工房を1928年に開設しました。当初は不況を切り抜けるために土産物を作っていましたが、次第に芸術的な聖書の人物像や磁器の動物フィギュアを制作し始めました。彼の作品は1950年代から60年代にかけて聖書のモチーフが主流となり、そのスタイルは抽象的で洗練されたものに進化しました。世界的な名声は高まっていきましたが、彼は故郷Höganäsに留まることを選び、その作品の多くは地元Höganäs museumに寄贈されました。






