Sylvia Leuchovius Unique Piece
¥220,000
Sylvia Leuchovius(シルヴィア・ロイコヴィウス)によるストーンウェアのボウル(ユニーク品)です。
釉薬だけで語る、もうひとつのロイコヴィウス
粘土球のレリーフで知られるこの作家が、装飾を一切置かず、釉薬の表情だけで仕上げた一点物のボウルです。見込みの中心に沈む深い黒。その周囲を暗い褐色が縁取り、器の縁へ向かってオリーブグリーンが静かに溶け出していきます。光を受けると、黒の中にもわずかな透明感が浮かび、緑は角度によって表情を変える。高温焼成による光沢釉が、すべての色を澄んだ一枚のなかに収めています。
ロイコヴィウスがRörstrandのアトリエで約27年間にわたり制作したユニーク品やアトリエ品の多くは、詩的なモチーフのレリーフで知られています。けれどこの作品では、1930年代に芸術監督Gunnar Nylundが構築しアトリエの全作家に開放された釉薬体系——その豊かな色彩の可能性を、ボウルという簡潔なフォルムの上で静かに引き出しています。φ30.5cmという堂々としたサイズも、釉薬の流動と色の移ろいに十分な舞台を与えています。
ユニーク品としての手がかり
裏面にはRörstrandの三冠マーク、「SWEDEN」、そして「S. Leuchovius」の手書き署名。「SWEDEN」表記は1951年以降の制作であることを示します。「Ateljé」の表記や型番がなくフルネーム署名を持つことから、量産やセミユニークのアトリエ品ではなく、ロイコヴィウス自身の手による一点物のユニーク品です。底面には同心円状の成形痕が残っており、轆轤師との協働で成形された可能性があります。素地はストーンウェア。約1280°Cで焼き締められた緻密な素地は完全に焼結しており、底面が無釉のまま仕上げられているのはそのためです。
作家: Sylvia Leuchovius(1915–2003)
メーカー: Rörstrand
制作年代: 1951年以降
素材: ストーンウェア、施釉
サイズ: 約 φ30.5 × H7 cm
コンディション: 良好(Very Good)
全体的に良い状態です。目立つチップやヒビ、補修跡は見られません。
SKU: 20221021r3/27 カテゴリー: ALL ITEMS, スタジオピース, 北欧の陶板 , Rörstrand, Sylvia Leuchovius
在庫1個
Sylvia Leuchovius(1915–2003)
Swedish ceramist, Rörstrand from 1949.
Milan Triennale Silver Medal. Collections include Nationalmuseum Stockholm.
小さな粘土粒や花弁をひとつひとつ貼り重ね、土と釉薬に詩を宿す。ロールストランドのアトリエで一点ものの制作を貫いた陶芸家です。その仕事はストックホルムの批評家に「陶芸に詩が宿る」と評されました。





