Lisa Larson Unique Piece
¥450,000
Lisa Larson(リサ・ラーソン)による、Kennel(ケンネル)シリーズの「Spaniel」(スパニエル)です。
作品集にだけ残された犬
Kennelは1972年にデザインされた犬のフィギュアシリーズで、プードル、ボクサー、ブルドッグ、スコッチ、スポッテッド・スパニエル、ペキニーズ、アフガン、スパニエル、ツインプードル、ダックスフンド、スカイテリアなど十数種の犬種で構成されています。量産品のスパニエルはグスタフスベリで1972年から1983年まで生産されましたが、この個体は量産品とはまったく異なるたたずまいをしています。
正面から見ると、長い垂れ毛のカーテンの隙間から、小さな目と鼻がちょこんと覗いている。毛の奥に隠れたその顔には、なにか秘密を持っているような、とぼけた愛嬌があります。
量産品にはない、掻き落としの被毛
量産品のKennel Spanielは白いストーンウェアに茶系のハンドペイントで斑模様が施された、おっとりとした印象の犬です。ところがこの個体は、素地の上に細い線を一本一本刻み込む「掻き落とし」(リスト装飾)で被毛が表現されています。溝に溜まった青緑の釉薬が、砂色のシャモット素地との間に独特のコントラストを生み出し、量産品とは別の犬のよう。
裏面のサインは工場のエンボスス刻印(深押しの”GUSTAVSBERG””LISA L.”)ではなく、リサ自身の手書きによる「LISA L.」のみ。底面には焼成時の排気穴が一つ残されています。サイズも量産品(高さ約6.5〜7.5cm)に比べてやや小ぶりで、手のひらにすっぽり収まる親密なスケールです。
この犬は「Lisa Larson bland lejon och änglar」(2005年/2006年刊、Gisela Eronn著)に掲載されており、シャモット/白色ストーンウェアで制作された個体として記録されています。定番カタログであるAndreas Ribbungの作品集には未収録で、他の文献にも登場しません。市場に出回ることもほぼなく、試作品を含めごく少数しか制作されなかったと考えられます。工場スタンプの不在、手書きサイン、量産品とは異なる素材と装飾技法——これらの特徴は、量産ラインに乗る前のスタジオ制作品、あるいは量産化が見送られた希少バリアントであることを強く示しています。
作家: Lisa Larson(1931–2024)
シリーズ: Kennel(ケンネル)
作品名: Spaniel(スパニエル)
メーカー: Gustavsberg
制作年代: 1970年代
素材: シャモット・ストーンウェア、部分施釉、掻き落とし装飾
サイズ: 約 W4.5 × L9 × H6 cm
コンディション: 美品(Excellent)
とても良い状態です。チップやヒビ、補修跡は見られません。シャモット素地特有の微細な凹凸やピンホールは焼成時に生じるもので、損傷ではありません。裏面にリサ・ラーソンの手書きサイン「LISA L.」あり。
※部屋に飾られている写真は、実際の作品写真をもとに生成AIで作成した展示イメージです。作品そのものの形状・質感・状態は、商品写真をご確認ください。
SKU: 20220901L4/15 カテゴリー: ALL ITEMS, Lisa Larson, Lisa Larson Unique Piece, Lisa Larson Prototype, All Uniquepiece, Unseen Design
在庫1個
Lisa Larson(1931–2024)
“猫のマイキー”で知られるリサ・ラーソン──けれど世界では、自由な造形で評価されたスウェーデンを代表する陶芸家として語られています。






