Åke Holm Bowl 11cm
¥90,000
酸化鉄の茶褐色と青黒い鉄釉が幾重にも溶け合い、見る角度ごとに異なる景色を見せる小鉢です。聖書の彫刻で知られるÅke Holmが、釉薬の探求に集中して取り組んだ器の仕事です。
多層の釉薬が生む深い色調
表面には茶褐色の濃淡の中に、細い筋状の模様が縦に流れています。これはスウェーデン語で「harpälsglasyrer(兎の毛皮釉)」と呼ばれる表現で、成分の異なる釉薬を筆で何層にも重ね塗りし、窯の中の高温と化学反応によって生まれるものです。部分的に青みがかった黒や、緑がかった箇所も見られ、酸化鉄を基調としながらも単調さとは無縁の複雑な表情をしています。Holmが語った「正しいオブジェの正しい場所に正しい釉薬」という言葉を、静かに体現した一点です。
手仕事の痕跡を残すフォルム
口縁はわずかに歪みを持ち、壁は厚く、手びねりによる素朴な力強さがあります。底面には「ÅKE Holm」の署名が刻まれており、高台の周囲には無釉の素地が見えます。シャモットを含んだ粗い粘土の質感が確認でき、生き生きとした多層釉の特徴から、ルールファブリーケンでの焼成が行われていた1950〜60年代前半の制作と考えられます。
作家: Åke Holm(1900-1980)
制作年: 推定1950〜60年代前半
素材: シャモット混合粘土、炻器
技法: 手びねり成形
サイズ: φ11cm H8cm
署名: 底に「Åke Holm」
コンディション: 美品(Excellent)
とても良い状態です。わずかな経年感はありますが、気になる点はありません。
Åke Holmの作品年代について
オーケ・ホルムの作品を年代順に把握することはかなり難しいです。彼の作品は日付けがつけられておらず、彼自身も制作年代について具体的なことを語るのを避けるためです。シリーズごとにおおよその年代は分かりますが、後年に過去の手法を用いて作ることもあるため、特定は困難です。
SKU: 20241012a1/9 カテゴリー: ALL ITEMS, スタジオピース, Åke Holm, ake holm on
在庫1個
Åke Holm (1900-1980)
スウェーデンの陶芸家で彫刻家。彼はHöganäsbolagetでの職を経て、自身の工房を1928年に開設しました。当初は不況を切り抜けるために土産物を作っていましたが、次第に芸術的な聖書の人物像や磁器の動物フィギュアを制作し始めました。彼の作品は1950年代から60年代にかけて聖書のモチーフが主流となり、そのスタイルは抽象的で洗練されたものに進化しました。世界的な名声は高まっていきましたが、彼は故郷Höganäsに留まることを選び、その作品の多くは地元Höganäs museumに寄贈されました。







