シャモットを含んだ土の粗い肌合いを外側に残し、内側にはコバルトブルーの釉薬で女性の横顔を大胆に描いた鉢です。彫刻家として知られるホルムの、素描家としての力量がうかがえる一点です。
筆で描かれた横顔
鉢の見込みに、左向きの女性の横顔がコバルトブルーで描かれています。髪、まつげ、唇といった顔の要素が、少ない筆致で的確に捉えられています。顔の周囲には葉のような装飾的なモチーフが添えられ、円形の器面を活かした構図です。聖書の男性像を主な主題としたホルムですが、キャリアを通じて女性像も手掛けており、本作はその絵画的な作例にあたります。
土と釉薬の対話
外側はシャモットを混ぜ込んだ粘土の質感がそのまま残されており、手で成形した痕跡も感じられます。裏面には露胎の高台があり、赤みを帯びた素地が見えています。内側の縁にはコバルトブルーの釉薬が回され、絵付け部分と一体的な色調をつくっています。釉薬面にはところどころ素地が透けて見え、シャモット粘土の粗い粒子とコバルトブルーが互いに溶け合うような表情を生んでいます。均一に塗り込められた釉薬では得られない、土の存在感と絵付けの力強さが共存する魅力がこの鉢にはあります。署名は底面に「ÅKE Holm」と刻まれており、1930年代後半以降の制作と考えられます。
作家: Åke Holm(1900-1980)
制作年: 署名形式から1930年代後半以降
素材: シャモット混合粘土、コバルトブルー釉
技法: 手びねり成形、筆による釉薬絵付け
サイズ: φ17.5 × H6.5 cm
署名: 底に「Åke Holm」
コンディション: 良好(Very Good)
ヒビや欠けは見られません。年代を考慮すると良い状態です。
Åke Holmの作品年代について
オーケ・ホルムの作品を年代順に把握することはかなり難しいです。彼の作品は日付けがつけられておらず、彼自身も制作年代について具体的なことを語るのを避けるためです。シリーズごとにおおよその年代は分かりますが、後年に過去の手法を用いて作ることもあるため、特定は困難です。
SKU: 20250201a1/120 カテゴリー: ALL ITEMS, スタジオピース, Åke Holm, アートボウル, ake holm on
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Åke Holm (1900-1980)
スウェーデンの陶芸家で彫刻家。彼はHöganäsbolagetでの職を経て、自身の工房を1928年に開設しました。当初は不況を切り抜けるために土産物を作っていましたが、次第に芸術的な聖書の人物像や磁器の動物フィギュアを制作し始めました。彼の作品は1950年代から60年代にかけて聖書のモチーフが主流となり、そのスタイルは抽象的で洗練されたものに進化しました。世界的な名声は高まっていきましたが、彼は故郷Höganäsに留まることを選び、その作品の多くは地元Höganäs museumに寄贈されました。








