Åke Holm “Litografi 26”
¥32,000
槍を構える大きな人物と、竪琴を持つ若者。オレンジから深い緑青へと移ろう色彩の中に、旧約聖書の緊迫した一場面が浮かび上がります。
「サウルとダビデ」
この作品は、サムエル記上18〜19章に描かれる「サウルとダビデ」の場面を描いていると思われます。画面右側の大きな人物は、長い髭をたくわえ、斜めに長い槍を握っています。その表情は険しく、正面をにらむような視線。一方、画面左側の若者は背中に竪琴(ハープ)を背負い、上方を見上げています。
聖書では、悪霊に悩まされるサウル王のもとに、竪琴の名手である若きダビデが召し出されます。ダビデの奏でる音楽はサウルの苦しみを和らげましたが、やがてサウルはダビデへの嫉妬と恐れから、槍を投げつけて殺そうとします。槍を持つ王と竪琴を持つ若者——この二つの持ち物が、場面を特定する手がかりです。
Holmは聖書の記述を忠実に再現するのではなく、物語の出来事に想像力を働かせました。この作品でも、二人の間に横たわる山のような形が心理的な隔たりを暗示し、左のオレンジ(ダビデ側)から右の冷たい緑青(サウル側)への色の変化が、二人の対照的な立場を静かに語っています。
博物館メンバーのための限定版画
Åke Holmは44年間にわたりHöganäs博物館の理事を務めました。このリトグラフは、博物館の年間メンバーシップのために制作された限定版画の一つです。269点もの版画を制作し、その売上は博物館の増築資金となりました。
Holmは訪問者を避け、観光客への販売を好みませんでした。時にはスウェーデン国王にさえ販売を断ったという逸話が残っています。この版画は、そうした作家の作品が博物館という場を通じて、理解ある支援者の手に渡っていった証でもあります。
技法: リトグラフ(多色刷り)
エディション: 78/350
サイズ: 23×32 (cm)
サイン 右下に:「Å Holm」(鉛筆)
額装: マット付き: ガラスフレーム、マット付き
状態:Very Good 良い状態です。
軽い経年感やスレがありますが、全体の印象を損なうものではありません。
SKU: 20240730a1-1 カテゴリー: ALL ITEMS, Åke Holm, 絵・イラスト・ポスター, Åke Holm Litograf タグ: art
在庫1個
Åke Holm (1900-1980)
スウェーデンの陶芸家で彫刻家。彼はHöganäsbolagetでの職を経て、自身の工房を1928年に開設しました。当初は不況を切り抜けるために土産物を作っていましたが、次第に芸術的な聖書の人物像や磁器の動物フィギュアを制作し始めました。彼の作品は1950年代から60年代にかけて聖書のモチーフが主流となり、そのスタイルは抽象的で洗練されたものに進化しました。世界的な名声は高まっていきましたが、彼は故郷Höganäsに留まることを選び、その作品の多くは地元Höganäs museumに寄贈されました。






