Åke Holm “Litografi 43”
¥32,000
年老いた父が、手探りで息子の頭に手を置く——。
「イサクの祝福」
聖書を「物語」として描く
この作品は「イサクの祝福」(創世記27章)を描いていると思われます。年老いて目のかすんだ父イサクは、長子エサウに祝福を与えようとしますが、母リベカの策略により、弟ヤコブがエサウになりすまして父の前に現れます。イサクは声を怪しみながらも、手で触れて確かめ、祝福を与えてしまいます。
右の大きな人物が父イサク。寝台に寄りかかるようにして、手を伸ばし息子の頭に置いています。目が見えないゆえに手で触れて確かめようとするその姿。左の小さな人物がヤコブです。身をかがめて父の手の下に頭を差し出す、そのやや縮こまった姿勢に、なりすましの後ろめたさと祝福を得たい切実さが重なって見えます。
Holmにとって聖書は信仰の対象ではなく、興味深い題材の宝庫でした。騙す者と騙される者、愛と策略が交錯するこの物語は、Holmの想像力を刺激したことでしょう。
博物館メンバーのための限定版画
Åke Holmは44年間にわたりHöganäs博物館の理事を務めました。このリトグラフは、博物館の年間メンバーシップのために制作された限定版画の一つです。269点もの版画を制作し、その売上は博物館の増築資金となりました。
Holmは訪問者を避け、観光客への販売を好みませんでした。時にはスウェーデン国王にさえ販売を断ったという逸話が残っています。この版画は、そうした作家の作品が博物館という場を通じて、理解ある支援者の手に渡っていった証でもあります。
技法: リトグラフ(多色刷り)
エディション: 8/250
サイズ: 36.5×26 (cm)
サイン: 右下に「Å Holm」(鉛筆)
額装: 木製フレーム、マット付き
状態:Very Good 良い状態です。軽い経年感やスレがありますが、全体の印象を損なうものではありません。
SKU: 20240908a2 カテゴリー: ALL ITEMS, Åke Holm, 絵・イラスト・ポスター, Åke Holm Litograf, ake holm on タグ: art
在庫1個
Åke Holm (1900-1980)
スウェーデンの陶芸家で彫刻家。彼はHöganäsbolagetでの職を経て、自身の工房を1928年に開設しました。当初は不況を切り抜けるために土産物を作っていましたが、次第に芸術的な聖書の人物像や磁器の動物フィギュアを制作し始めました。彼の作品は1950年代から60年代にかけて聖書のモチーフが主流となり、そのスタイルは抽象的で洗練されたものに進化しました。世界的な名声は高まっていきましたが、彼は故郷Höganäsに留まることを選び、その作品の多くは地元Höganäs museumに寄贈されました。






