Åke Holm “Litografi 58”
¥32,000
「律法の石板を掲げるモーセ」
この作品は「モーセと律法の石板」を描いていると思われます。モーセはHolmの陶芸作品でも繰り返し登場する重要なモチーフであり、「律法の石板を掲げる」または「踏みつける」姿で表現されることが特徴的です。
シナイ山で神から十戒を授かったモーセ。しかし山を下りると、民は金の子牛を造り、偶像崇拝に興じていました。怒りに燃えたモーセは石板を地に投げつけて砕きます(出エジプト記32章)。あるいは、民に律法を示すために石板を高く掲げる場面とも解釈できます。
この作品では、石板を頭上に掲げる姿が描かれています。怒りの瞬間なのか、律法を示す瞬間なのか。Holmはあえて明確にせず、見る者の想像に委ねているようです。
様式化された力強い造形
人物は濃い青黒色のシルエットで表現され、床まで届く長いマントをまとっています。これはHolmの聖書フィギュアに共通する特徴です。顔は横向きで、鋭い鼻と髭が簡潔な線で描かれています。写実ではなく、特徴的なものだけを捉える眼差し。
両脇に立つ木々は、枝を上に伸ばす素朴な形に様式化されています。背景のクリーム色と濃紺のコントラストが、石板を掲げるモーセの姿を際立たせています。
構図は縦長の画面いっぱいに人物を配し、両腕と石板で画面上部を横切る大胆な構成。単純化された形態の中に、力強さと静謐さが同居しています。
博物館メンバーのための限定版画
Åke Holmは44年間にわたりHöganäs博物館の理事を務めました。このリトグラフは、博物館の年間メンバーシップのために制作された限定版画の一つです。269点もの版画を制作し、その売上は博物館の増築資金となりました。
Holmは訪問者を避け、観光客への販売を好みませんでした。時にはスウェーデン国王にさえ販売を断ったという逸話が残っています。この版画は、そうした作家の作品が博物館という場を通じて、理解ある支援者の手に渡っていった証でもあります。
技法: リトグラフ
サイン: 右下に「Å Holm」(鉛筆)
サイズ: 36×26 (cm)
額装: 金色の木製フレーム、マット付き
状態: Very Good 良い状態です。
軽い経年感やスレがありますが、全体の印象を損なうものではありません。
SKU: 20241013a1 カテゴリー: ALL ITEMS, Åke Holm, 絵・イラスト・ポスター, Åke Holm Litograf, ake holm on
在庫1個
Åke Holm (1900-1980)
スウェーデンの陶芸家で彫刻家。彼はHöganäsbolagetでの職を経て、自身の工房を1928年に開設しました。当初は不況を切り抜けるために土産物を作っていましたが、次第に芸術的な聖書の人物像や磁器の動物フィギュアを制作し始めました。彼の作品は1950年代から60年代にかけて聖書のモチーフが主流となり、そのスタイルは抽象的で洗練されたものに進化しました。世界的な名声は高まっていきましたが、彼は故郷Höganäsに留まることを選び、その作品の多くは地元Höganäs museumに寄贈されました。






