Åke Holm “Litografi 68”
¥32,000
黒いシルエットで描かれた二人の人物と、その身体にまとわりつく一匹の蛇。陶芸家Åke Holmが版画で表現した、人類最初の物語です。
楽園の誘惑
この作品は創世記3章、エデンの園での「原罪」の場面を描いていると思われます。
神に禁じられた「善悪の知識の木」の実。蛇はエバに近づき、「それを食べても死なない。神のようになれる」と囁きます。エバは実を取って食べ、傍らにいたアダムにも渡しました。人類最初の選択、最初の過ち——聖書の冒頭を飾る、あまりにも有名な一場面です。
Holmはこの場面を、極度に単純化されたシルエットで表現しています。左の人物(エバ)の手には林檎が、右の人物(アダム)は蛇の尾を握り、その蛇が二人の頭上を弧を描いてつないでいます。蛇は誘惑者であると同時に、二人を結びつける絆のようにも見えます。運命を共にするということ。それが祝福なのか呪いなのか、Holmは語りません。
青のグラデーション
背景は上部の淡いグレーから下部の青へと移り変わるグラデーション。Holmのリトグラフに特徴的な、穏やかで深みのある色彩です。黒一色のシルエットが、この青の階調の中に浮かび上がることで、平面的でありながら奥行きのある画面が生まれています。
博物館メンバーのための限定版画
Åke Holmは44年間にわたりHöganäs博物館の理事を務めました。このリトグラフは、博物館の年間メンバーシップのために制作された限定版画の一つです。269点もの版画を制作し、その売上は博物館の増築資金となりました。
Holmは訪問者を避け、観光客への販売を好みませんでした。時にはスウェーデン国王にさえ販売を断ったという逸話が残っています。この版画は、そうした作家の作品が博物館という場を通じて、理解ある支援者の手に渡っていった証でもあります。
技法: リトグラフ(多色刷り)
エディション: 127/250
サイズ: 33×26 (cm)
サイン: 右下に「Å Holm」(鉛筆)
額装: 木製フレーム、マット付き
状態: Very Good 良い状態です。
軽い経年感やスレがありますが、全体の印象を損なうものではありません。
SKU: 20241013a14 カテゴリー: ALL ITEMS, Åke Holm, 絵・イラスト・ポスター, Åke Holm Litograf, ake holm on タグ: art
在庫1個
Åke Holm (1900-1980)
スウェーデンの陶芸家で彫刻家。彼はHöganäsbolagetでの職を経て、自身の工房を1928年に開設しました。当初は不況を切り抜けるために土産物を作っていましたが、次第に芸術的な聖書の人物像や磁器の動物フィギュアを制作し始めました。彼の作品は1950年代から60年代にかけて聖書のモチーフが主流となり、そのスタイルは抽象的で洗練されたものに進化しました。世界的な名声は高まっていきましたが、彼は故郷Höganäsに留まることを選び、その作品の多くは地元Höganäs museumに寄贈されました。






