Åke Holm Vase
¥150,000
温かなサーモンベージュの地に、青みを帯びた濃緑で一羽の鳥と枝葉が描かれた花器。Holmがのちに繰り返し手がけることになる鳥のモチーフを、のびやかな筆致で器の表面にぐるりと巡らせた、初期の一点です。
兄弟の手から生まれた器
ふっくらと膨らむ胴から細い頸へ、わずかに開く口縁へと続く端正なフォルム。この時期のろくろ成形は弟エルンスト(通称アッテ)が担い、オーケが装飾と施釉を手がけるという分業で制作されていました。手仕事ならではの微かな揺らぎが、器に穏やかな表情を与えています。地釉は穏やかなサーモンベージュで、焼成による色むらが柔らかな奥行きを生んでいます。そこに筆で描かれた鳥は、枝にとまり小首をかしげるような姿。太い筆致で捉えた胴体と、細く軽やかな枝葉の線との対比が心地よいリズムをつくっています。
素朴な絵付けに宿るもの
鳥の表情には、どこか力の抜けた愛らしさがあります。見る者を構えさせない、屈託のない佇まい。ユーモアと真摯さが自然に溶け合ったHolm特有の持ち味が、この初期作品にもすでに感じられます。枝は胴部を一周し、芽吹きかけた小さな葉が点々と連なります。高台は濃い青黒の釉で引き締められ、全体に安定感を与えています。
作家: Åke Holm(1900-1980)
推定年代: 1928〜1932年頃(兄弟共同制作期)
素材: 陶器
技法: ろくろ成形、筆による絵付け
釉薬 :マットなサーモンベージュ地/青緑〜濃緑の絵付け/高台に青黒釉
サイズ: H19.5 cm
サイン 底に「Holm Höganäs」
コンディション 美品(Excellent)
目立つ欠けやひび、修復痕は見られません。わずかな経年感がありますが、気になる点はありません。
Åke Holmの作品年代について
オーケ・ホルムの作品を年代順に把握することはかなり難しいです。彼の作品は日付けがつけられておらず、彼自身も制作年代について具体的なことを語るのを避けるためです。シリーズごとにおおよその年代は分かりますが、後年に過去の手法を用いて作ることもあるため、特定は困難です。
SKU: 20240731a1/114 カテゴリー: ALL ITEMS, Åke Holm, ake holm on
在庫1個
Åke Holm (1900-1980)
スウェーデンの陶芸家で彫刻家。彼はHöganäsbolagetでの職を経て、自身の工房を1928年に開設しました。当初は不況を切り抜けるために土産物を作っていましたが、次第に芸術的な聖書の人物像や磁器の動物フィギュアを制作し始めました。彼の作品は1950年代から60年代にかけて聖書のモチーフが主流となり、そのスタイルは抽象的で洗練されたものに進化しました。世界的な名声は高まっていきましたが、彼は故郷Höganäsに留まることを選び、その作品の多くは地元Höganäs museumに寄贈されました。






