Åke Holm “EUROPA OCH TJUREN”
¥450,000
ギリシャ神話の一場面を、炻器釉の深い色調とコバルトブルーで描いた壁掛けの飾り皿です。旧約聖書を主なモチーフとしたÅke Holmが、時折試みた異色の主題のひとつです。
神話を自由に描く
描かれているのは、ゼウスが白い雄牛に姿を変え、王女エウロパをその背に乗せて海を渡るという物語の一場面です。暗い鉄釉の地色に、象牙色の白釉で雄牛の大きな体が力強く浮かび上がり、その背に乗るエウロパはコバルトブルーで彩られています。左上には鳥のモチーフも添えられ、画面に動きを与えています。大胆なデフォルメと流れるような筆致には、ピカソの陶芸作品にも通じるモダンな感性が表れています。聖書の重厚な彫刻群とは異なる、Holmの絵画的な一面を見ることができる作品です。
耐火セラミック板に描く
本作は、ヘガネス社の一部であったスクロンベルガヴェルケン製の耐火性セラミック板に、Holmが自身の炻器釉で装飾し焼成したものです。これらのセラミック板は、テーブルの天板や壁掛けの飾り皿として制作されました。裏面には吊り下げ用の金具が取り付けられており、壁掛けとして仕上げられています。規則的な溝模様が入った裏面の質感に、工業製品を素地に用いたこの作品ならではの成り立ちが見て取れます。
作家: Åke Holm(1900-1980)
制作年: 推定1950〜1960年代
素材: 耐火セラミック板に炻器釉
サイズ: W43 × 38 cm
署名: 裏面に手書きの文字あり
コンディション: 美品(Excellent)
とても良い状態です。ヒビや欠けはなく、釉薬の発色も鮮やかに保たれています。
Åke Holmの作品年代について
オーケ・ホルムの作品を年代順に把握することはかなり難しいです。彼の作品は日付けがつけられておらず、彼自身も制作年代について具体的なことを語るのを避けるためです。シリーズごとにおおよその年代は分かりますが、後年に過去の手法を用いて作ることもあるため、特定は困難です。
在庫1個
Åke Holm (1900-1980)
スウェーデンの陶芸家で彫刻家。彼はHöganäsbolagetでの職を経て、自身の工房を1928年に開設しました。当初は不況を切り抜けるために土産物を作っていましたが、次第に芸術的な聖書の人物像や磁器の動物フィギュアを制作し始めました。彼の作品は1950年代から60年代にかけて聖書のモチーフが主流となり、そのスタイルは抽象的で洗練されたものに進化しました。世界的な名声は高まっていきましたが、彼は故郷Höganäsに留まることを選び、その作品の多くは地元Höganäs museumに寄贈されました。


