Hoganas Keramik Vase
¥66,000
ヨーン・アンデションによる、ヘガネス・ケラミックの円筒花瓶。
静寂のなかに広がる、北欧の夜明け
手に取ると、深い茶と灰青が静かに溶け合う釉調が目に映ります。光沢の奥に、まるで白夜が明ける直前の空の色を切り取ったような横方向の濃淡が広がって、見る角度ごとに表情を変える。それは地表に映り込んだ夏の空のかけらにも似て、どこか優しく、どこかもの寂しい。
ロクロの挽き目が一筋一筋、規則正しく横たわり、釉薬の層の濃淡と重なりながら、かたちにリズムを生んでいます。この規則性と釉の揺らぎのあわいが、この花瓶の静かなドラマを形づくっているようです。
スウェーデンの日常芸術がたどりついた、素のかたち
この花瓶は、スウェーデンの「日常芸術品(vardagskonst)」の精神を映したプロダクション・スタジオ作品です。ヘガネス・ケラミックが最も活気に満ちていた1950年代から70年代の一時期に生まれました。作り手は、同工房の中心作家のひとり、ヨーン・アンデション(1899–1969)です。シンプルな回転体フォルムを得意とし、同じかたちのまま釉薬を変えて実験をくり返した作家です。
この作品の主役は、還元焼成による窯変の美しさでしょう。鉄を含む釉薬が、酸素を絞った窯のなかで黒褐色に沈み、ところどころ青みがかった灰色に発色する。偶然に導かれた色彩のグラデーションが、ときに夜明けの空を思わせる深みをたたえます。似たかたちの花瓶はいくつか残されていますが、この釉調は、ふたつと同じがない。
作家: John Andersson(ヨーン・アンデション, 1899–1969)
作品名: 円筒花瓶
メーカー: ヘガネス・ケラミック(Höganäs Keramik)
制作年代: 1960年代〜1970年代(推定)
素材: ストーンウェア(施釉)
サイズ: φ9.5 × H15.5 cm
コンディション: 良好(Very Good)
良い状態です。軽い経年感がありますが、全体の印象を損なうものではありません。釉薬の色ムラは、還元焼成時の窯変によるもので、経年劣化ではありません。口縁付近にごく小さな点状の色付きが見られますが、これもヴィンテージストーンウェアの風合いとして許容できる範囲です。
SKU: 20190709h1/W カテゴリー: ALL ITEMS, 北欧の花器, HÖGANÄS KERAMIK, Höganäs Keramik Table Ware, serial production, Vase, Nordic Vessels タグ: serial production, Nordic Vessels
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