Lisa Larson BISKOPAR
¥180,000 元の価格は ¥180,000 でした。¥135,000現在の価格は ¥135,000 です。
Lisa Larson(リサ・ラーソン)による、Biskopar(司教)シリーズの陶板作品です。
聖職者の威厳を、ユーモアごと焼きとめた一体
1960年代、リサはグスタフスベリで量産フィギュアと並行して、壁掛けレリーフや立体的な人物像を精力的に手がけていました。動物や子どものモチーフで広く知られるリサですが、このBISKOPAR(司教たち)シリーズでは、中世の聖職者という一見かけ離れた主題に取り組んでいます。シリーズは全5種の異なるデザインで構成されており、1963年から1969年にかけてグスタフスベリで制作されました。
先端のとがったミトラ(司教冠)。額に横一列に並んだ青い釉の粒が、冠飾りの宝石のように光ります。顔には線刻で鼻筋と目がすっと通り、顎から胸にかけての縦線がひげと祭服の縞を同時に描き出しています。胸元では斜めの線刻が腕を組むような仕草を暗示し、裾には藍色とターコイズが溶け合う菱形文様が連なって、典礼衣の裾飾りを思わせます。けれどもこの司教には、どこか人間くさい佇まいがあります。厳めしさよりも、思慮深い穏やかさ。威光よりも、少しのとぼけた気配。リサが聖職者に見出したのは、権威ではなく人間味のほうだったのでしょう。
青い釉薬が窯の中で決めた、一体だけの表情
素地はストーンウェア。表面にはざらりとした粒子を含む土肌がそのまま残された部分と、深い藍色や茶褐色の釉薬が複雑に溶け合った部分とが、一体のなかで鮮やかに対比しています。顔や冠の周囲では釉が薄く流れてストーンウェアの荒い肌合いが剥き出しになり、胴体の衣の部分には青と茶が入り混じって、まるで古い石壁のような風合いをたたえています。
この色の濃淡は、絵具で塗り分けたものではありません。レリーフの凸部では釉薬が薄く流れ、凹部に溜まった釉が焼成で色を深める——窯の中の熱と重力が決めた表情です。額に並ぶ円文様には青い釉がぽってりと溜まり、裾の菱形にはターコイズが宝石のような光沢を宿しています。
1960年代のスウェーデンでは、オープン暖炉を陶板で飾ることが流行し、リサも数多くの壁掛け作品を手がけました。この司教シリーズは、そうした壁掛け作品群のなかでもとりわけアルカイックな趣を持ち、リサの人物造形の奥行きを伝えるシリーズです。
作家: Lisa Larson(1931–2024)
シリーズ: Biskopar(司教)
メーカー: Gustavsberg
制作年代: 1963–1969年
素材: ストーンウェア、部分施釉
サイズ: H 約43.5cm
コンディション: 良好(Very Good)
全体的に良い状態です。年代相応の軽微な経年変化が見られますが、目立つチップやヒビ、補修跡はありません。素地表面の微細な凹凸やピンホールは焼成時に生じる製造上の特性であり、損傷ではありません。
SKU: 20230319g1/58 カテゴリー: ALL ITEMS, Lisa Larson, 北欧の陶板 , serial production, lisa larson タグ: serial production
在庫1個
Lisa Larson(1931–2024)
“猫のマイキー”で知られるリサ・ラーソン──けれど世界では、自由な造形で評価されたスウェーデンを代表する陶芸家として語られています。



