Lisa Larson Unique Piece
¥250,000
Lisa Larson(リサ・ラーソン)による、Granadaのスタジオ・ユニークピース(一点もの)ボウルです。
ダークブルーが選ばれる前の、緑のGranada
Granadaは、スペインの都市グラナダにちなんで名づけられたシリーズです。花瓶3種、皿1種、ボウル1種で構成され、1959年にデザインされ、1960年から1970年にかけて生産されました。シャモット・ストーンウェアに線刻装飾とダークブルーの釉薬を組み合わせたデザインで知られています。
本品は、その量産品のGranadaが生まれる前に、リサがグスタフスベリ・スタジオでシリーズの構想を練っていた段階の一点ものと考えられます。量産品に採用されたダークブルーではなく、鮮やかな若草色の釉薬で全面が覆われています。リサの作品群を見渡しても、この緑が使われた例はごくわずか——Larsons Ungar(ラーソンの子どもたち)シリーズの「Kalle」の釉薬と同系統の、リサにしては珍しい色です。この鉢で試された緑は、最終的にはGranadaの色として採用されなかったのかもしれません。
量産品のGranadaには灰皿(φ15cm)と大皿(φ28cm)がありますが、本品はφ22.5cmとそのどちらとも異なるサイズ。このスタジオでの一鉢を起点に、サイズや釉薬色をアレンジしながら量産品が形づくられていった——そんな制作の流れを想像させる作品です。
リサの手跡を宿すリムの線刻
リサは「ユーモラスでやさしいフィギュアだけでなく、巧みに描かれた線刻装飾」でも知られています。幅の広いリムにぐるりと刻まれた太陽、矢印、羊歯のような幾何学文様は、量産品と共通するGranadaのデザイン言語でありながら、一筆一筆がより密で、より自由。型では再現できない手の勢いがそのまま残っています。リムの砂色のシャモット素地と、内外を覆う緑釉のコントラストが鮮やかです。
裏面には工場のスタンプではなく、リサ自身が刻んだ「LISA L」のサインとスタジオハンド(studiohanden)のマーク。このスタジオハンドマークとアーティストのサインの組み合わせは、グスタフスベリ・スタジオで制作されたアーティスト本人によるオリジナル作品であることを示すものです。
作家: Lisa Larson(1931–2024)
シリーズ: Granada(グラナダ)
作品名: ボウル(スタジオ・ユニークピース)
メーカー: Gustavsberg
制作年代: 1950年代後半〜1960年代初頭(推定)
素材: シャモット・ストーンウェア、施釉
サイズ: φ22.5cm × H5.5cm
コンディション: 良好(Very Good)
良い状態です。チップや補修跡は見られません。外壁に焼成時に生じた窯キズ(ヘアライン)がありますが、使用によるダメージではなく製造時の特性です。シャモット素地特有の微細な凹凸やピンホールは焼成時に生じるもので、損傷ではありません。
※部屋に飾られている写真は、
SKU: 20240512g1/111 カテゴリー: ALL ITEMS, Lisa Larson, Lisa Larson Unique Piece, アートボウル, Lisa Larson Prototype, All Uniquepiece, Original Studio Piece, Glaze Variant
在庫1個
Lisa Larson(1931–2024)
Swedish ceramist, Gustavsberg Studio 1954–1980.
Known for animal figurines and unique stoneware sculptures.
私たちが知っているリサ・ラーソンは、量産品のリサ・ラーソンです。
けれど製品になる前──手びねりの原型、試された色、
実現しなかった夢のかたちの中にこそ、
陶芸家としての素顔が眠っています。










