Lisa Larson Unique Piece
¥550,000
Lisa Larson(リサ・ラーソン)による、Biskopar(司教)シリーズの陶板作品です。量産前プロトタイプと考えられる個体。
やわらかな畏れ
Biskoparは、中世の司教をモチーフにした壁掛けの陶板シリーズです。全5種の陶器(earthenware)で構成され、1963年から1969年にかけてグスタフスベリで制作されました。尖った僧帽、幾何学模様の祭服、鼻梁を通る一本の線と、その両脇からこちらを見据える目——古代の偶像のような威厳と、どこかとぼけた人間味が同居しています。
量産品は深い藍色から黒に近い色調で仕上げられ、厳めしい印象を前面に押し出した作品です。しかし本品は、淡いアイスブルーの釉薬が表面全体をやわらかく覆い、レリーフの三角模様と僧帽の部分にだけ濃いコバルトブルーが差し込まれています。同じ司教の顔が、まったく違う表情で語りかけてきます。量産品が「畏れ」の作品だとすれば、この個体は「親しみ」の作品です。
スタジオ少量生産品とも異なる素地
Biskoparシリーズは陶器(earthenware)で制作された壁掛け作品です。量産品とはいえ、裏面にスタジオハンドマークが記されたスタジオ生産品であり、もともと生産数が限られたシリーズです。
本品が注目に値するのは、色の違いだけではありません。裏面に露出した素地を見ると、量産品とは明らかに質感が異なります。量産品のざらりとした肌合いに対して、本品の素地はより白く、目が細かい。釉薬と素地の両方が標準的な生産仕様から外れていることから、単なる釉薬の色彩テスト(glasyrprov)ではなく、素地の配合と釉薬の組み合わせを含めた、より初期段階の試作と考えられます。
裏面には「LISA L」の刻印が確認できますが、量産品に見られるスタジオハンドマークやグスタフスベリの工場スタンプ、価格ラベルは一切ありません。この刻印のみの状態は、販売用として完成した作品ではなく、開発段階の個体であることを示唆しています。
壁掛け用の金具が裏面上部に取り付けられています。
作家: Lisa Larson(1931–2024)
シリーズ: Biskopar(司教)
メーカー: Gustavsberg
制作年代: 1963–1969年(量産前プロトタイプと推定)
素材: 陶器(earthenware)、施釉
サイズ: 高さ 約45cm
コンディション: 美品(Excellent)
とても良い状態です。ヒビ、欠け、補修跡は見られません。裏面に「LISA L」の刻印あり。
※部屋に飾られている写真は、実際の作品写真をもとに生成AIで作成した展示イメージです。作品そのものの形状・質感・状態は、商品写真をご確認ください。
SKU: 20230112g1/58 カテゴリー: ALL ITEMS, Lisa Larson, 北欧の陶板 , Lisa Larson Unique Piece, Lisa Larson Prototype, All Uniquepiece, Artist's Edition
在庫1個
Lisa Larson(1931–2024)
私たちが知っているリサ・ラーソンは、量産品のリサ・ラーソンです。
けれど製品になる前──手びねりの原型、試された色、
実現しなかった夢のかたちの中にこそ、
陶芸家としての素顔が眠っています。




