Lisa Larson Unique Piece
¥990,000 元の価格は ¥990,000 でした。¥935,000現在の価格は ¥935,000 です。
Lisa Larson(リサ・ラーソン)による、植物をモチーフにした陶板(ウォールプレート)です。
草はらを、そのまま土に写しとる
野の草、シダ、セリ科の花――。背の高い茎がすらりと立ち並び、穂先や葉の一本一本までが、土の表面にくっきりと刻まれています。これは描いた絵ではありません。摘んできた本物の植物を、やわらかい白い陶土に直接押し当て、その痕跡を写しとったもの。葉脈のかすれ、穂のつぶつぶ、茎のしなり。自然が描いた線をそのまま釉薬がなぞり、深いプラム色の地に、ところどころターコイズブルーが溜まって光ります。
リサの作品といえば、猫や子どもたちのユーモラスな表情を思い浮かべる方が多いはずです。けれどこの一枚は、まったく違う顔を見せます。写実的で、静かで、どこか張りつめた美しさがある。北欧の短い夏、草はらに分け入って草花を摘んでいたリサの手と眼差しが、そのまま定着したような作品です。
実験的な色、自由なつくり手の手仕事
注目してほしいのは、その色です。アンティークの紫がかった褐色と、鮮烈なターコイズ。リサの量産フィギュアではまず見られない、実験的で大胆な配色です。釉薬の流れには濃淡のムラがあり、ブルーが滲む部分とくすむ部分が一枚の中で混ざり合う。これは均質を旨とする量産品には許されない表情で、つくり手が自分の感覚だけを頼りに色を置いていったことが伝わってきます。
リサにとって、こうした一点ものの仕事は「andningshål(息継ぎの場所)」でした。量産の制約から離れ、その日の気分のままに装飾できる自由な創作の場。商業的に彼女へ求められていたのは、おそらくこういう作品ではなかったでしょう。だからこそ、ここにはリサの素の才能がよく見えます。植物をテーマにした北欧陶芸は数あれど、これはトイニ・ムオナのような抽象化された造形とはまた別の道。自然の形そのものへの敬意を残しながら、確かに北欧らしい野の美しさを一枚に閉じ込めています。
成形は、白い陶土を板状にのばし、植物を押し当てて型取りする手法。裏面を見ると、吊り下げ用の金具が一体で成形され、鉄分由来の小さなシミが点在しています。これらは手仕事と素材ならではの痕跡で、一枚として同じものは生まれません。表面右下には「LISA L」のサインが残ります。
リサの陶板の中でも珍しいタイプであり、彼女の引き出しの広さと、絵づくりの確かな力量を静かに物語る、美しい一枚です。
作家: Lisa Larson(1931–2024)
種別: 陶板(ウォールプレート/一点物のスタジオ作品)
モチーフ: 野の草花(草、シダ、セリ科植物など)
メーカー: Gustavsberg
制作年代: 1970年代頃
素材: 白色ストーンウェア、植物押し型成形、施釉
サイズ: 34.5 × 28.5 cm
サイン: 表面右下に「LISA L」
コンディション: 良品(Good)
鑑賞には支障のない状態ですが、側面の縁に小さな欠けがあります。表側の絵柄部分にはチップ、ヒビ、補修跡はありません。釉薬の流れの不均一さ、縁部の素地の凹凸、裏面の鉄分由来のシミは、リサが手作業で仕上げた一点物ならではの特徴であり、損傷ではありません。
SKU: 20240516g4/112 カテゴリー: Lisa Larson Unique Piece1, Lisa Larson INTRODUCING, ALL ITEMS, Lisa Larson, 北欧の陶板 , Gustavsberg, 訳あり商品, Lisa Larson Unique Piece, All Uniquepiece Brand: Gustavsberg
在庫1個
Lisa Larson(1931–2024)
Swedish ceramist, Gustavsberg 1954–1980.
Known worldwide for figurines and unique stoneware sculptures.
可愛らしいキャラクターで愛されるリサ・ラーソン。
世界のアートシーンでは、スウェーデンを代表する陶芸家として
その手仕事が今も各国の美術館で紹介され続けています。








