Lisa Larson Unique Piece
¥1,050,000
Lisa Larson(リサ・ラーソン)、ハリネズミのストーンウェア彫刻——スタジオ作品です。
もうひとつのハリネズミ
ころんと丸い、ちいさな背中。リサ・ラーソンがグスタフスベリのスタジオで手がけたとみられるハリネズミの彫刻です。NKとの協業で1975年から毎年1種ずつ発表されたWWFの「Utrotningshotade Djur」(絶滅危惧動物)シリーズには、1979年のハリネズミが含まれますが、本品はその製品版とは造形も釉薬も大きく異なります。
製品版はブラウンとベージュの釉薬で仕上げられ、背中には無数の小さな突起でトゲが表現されています。一方、この作品は背中全体に短い線刻(ristad dekor)が規則的に刻み込まれ、ハリネズミの針を一本一本なぞるように彫り上げられています。リサのユニーク作品に特徴的なこの線刻装飾は、型を使った量産では再現できない、手仕事ならではの表現です。
釉薬はオリーブグリーンから茶褐色にかけての深いアースカラー。溝の中に釉が溜まり、尾根の部分は薄く色が抜けて、まるで森の落ち葉の下から出てきたばかりのような自然な表情を見せています。鼻先はそっとつぼんで、目も描かれていません。製品版のような愛嬌よりも、もっと静かで、もっと動物そのものに寄り添った造形です。
手の記憶が残る一体
この作品には、リサのサインも工場のスタンプもありません。底面にはグスタフスベリの小さなラベルが残るのみ。サインの不在は、これが完成を目的としたスタジオ作品というよりも、ハリネズミというモチーフの造形を自由に探る過程で生まれた実験的な作品、あるいはWWFシリーズの開発初期に試みられたフォルムの検討モデルであった可能性を示唆しています。
いずれにしても、量産には至らなかった造形です。線刻による全面装飾は型取りの複雑さやコストを考えると量産向きではなく、最終的にはドット状の突起というより効率的な方法が選ばれたことは想像に難くありません。しかし、この線刻のハリネズミには、リサが粘土の上に直接手を動かして「ハリネズミとは何か」を探った時間が、そのまま残っています。
作家: Lisa Larson(1931–2024)
作品名: Igelkott(ハリネズミ)——スタジオ作品
メーカー: Gustavsberg
制作年代: 1970年代後半(推定)
素材: ストーンウェア、施釉、線刻装飾
サイズ: H 約11cm / W 約18cm
マーキング: 底面にグスタフスベリ社ラベル残存。サインおよび工場スタンプなし
コンディション: 美品(Excellent)
とても良い状態です。チップやヒビ、補修跡は見られません。底面に焼成用の空気穴が1つありますが、製造上のもので損傷ではありません。
※部屋に飾られている写真は、実際の作品写真をもとに生成AIで作成した展示イメージです。作品そのものの形状・質感・状態は、商品写真をご確認ください。
SKU: 20230303g9/LU6 カテゴリー: ALL ITEMS, Lisa Larson, フィギュア, Lisa Larson Unique Piece, Lisa Larson Prototyp, All Uniquepiece
在庫1個
Lisa Larson(1931–2024)
“猫のマイキー”で知られるリサ・ラーソン──けれど世界では、自由な造形で評価されたスウェーデンを代表する陶芸家として語られています。





