Lisa Larson Unique Piece
¥1,050,000
Lisa Larson(リサ・ラーソン)による、Utrotningshotade Djur(絶滅危惧動物)シリーズの「Igelkott」(ハリネズミ)——量産前プロトタイプです。
製品版より2年早い、1977年のハリネズミ
Utrotningshotade Djur(絶滅危惧動物)シリーズは、WWF(世界自然保護基金)のためにグスタフスベリで制作された北欧の絶滅危惧種をモチーフとしたコレクターズシリーズで、1975年から1981年にかけてオオヤマネコ、イヌワシ、アザラシ、バイソン、ハリネズミ、カワウソ、ハヤブサの7種が毎年1種ずつ発表されました。ストックホルムの老舗百貨店NK(ノルディスカ・コンパニエット)を通じて独占販売され、売上の一部がWWFに寄付されました。
ハリネズミは1979年にデザイン・発売され、限定2,200体。しかし本品の底面には「LISA L -77」——1977年の年記が刻まれています。製品版の発売より2年も前に、リサ自身の手で制作されていたことを示す貴重な証拠です。
バイカラーが語る、もうひとつのハリネズミ
製品版は「ブラウンとベージュの釉薬」で全体がまとめられ、背中と腹に明確な色の差をつけないトーン・オン・トーンの仕上げです。一方、この試作品では背中のトゲのある部分がウォームベージュ、腹部と足元がグレーがかった白と、はっきりとしたバイカラーに塗り分けられています。まるで本物のハリネズミのように、硬い針の生えた背中とやわらかなお腹が、色彩で分けられているのです。鼻先にちょんと乗った青緑の釉薬も、製品版にはない表情。リサがこのハリネズミの「顔」を探っていた痕跡でしょう。
製品版には工場のスタンプ印(stämpelmärkt)が押されていますが、本品には工場刻印がなく、リサ自身の手書きサインと年記のみ。これは、工場の量産ラインに入る前のスタジオ段階で制作された作品であることを裏付ける重要な物理的証拠です。シルエットは製品版とほぼ同じ——つまり形状はすでに完成していて、釉薬の方向性を探る段階だったと考えられます。
最終的に選ばれたのはブラウン系の一色仕上げでしたが、このバイカラーのハリネズミは、リサの「生きもの」としてのまなざしがより直接的に反映された一体です。背中のトゲは茶色い、お腹は白い——その当たり前の観察をそのまま釉薬に落とし込んだ素直さに、スタジオでの制作だからこその自由さが感じられます。
作家: Lisa Larson(1931–2024)
シリーズ: Utrotningshotade Djur(絶滅危惧動物)/ WWF
作品名: Igelkott(ハリネズミ)——量産前プロトタイプ
メーカー: Gustavsberg
制作年代: 1977年(製品版は1979年発売)
素材: ストーンウェア、施釉
サイズ: H 約10cm / W 約17×13cm
マーキング: 底面に手書きで「LISA L」「-77」。工場スタンプなし
コンディション: 美品(Excellent)
とても良い状態です。チップやヒビ、補修跡は見られません。底面に小さなピンホールが見られますが、焼成時に生じるもので損傷ではありません。
※部屋に飾られている写真は、
SKU: 20230305g3/LU20 カテゴリー: ALL ITEMS, Lisa Larson, フィギュア, Lisa Larson Unique Piece, Lisa Larson Prototyp, All Uniquepiece
在庫1個
Lisa Larson(1931–2024)
“猫のマイキー”で知られるリサ・ラーソン──けれど世界では、自由な造形で評価されたスウェーデンを代表する陶芸家として語られています。






