Lisa Larson Unique Piece
¥400,000
Lisa Larson(リサ・ラーソン)による、Rundelシリーズの原点となったユニーク作品(unikat)です。
量産品の「向こう側」にある、もうひとつのRundel
1966年に量産が始まったRundel(ルンデル)シリーズは、円い枠の中に鳥や蝶、花を透かし彫りにした、軽やかで親しみやすい壁掛けレリーフとして広く知られています。けれどこの一点は、その量産品とはまるで別の存在感を放っています。
厚みのあるシャモットの円枠の内側に、翅を広げた蝶がぐっと沈み込むように収められています。量産品のように光が透ける透かし彫りではなく、深い窪みの底にモチーフが閉じ込められた構造。窪みにはコバルトブルーの釉薬がたっぷりと溜まり、その中から蝶だけが鈍い銅色の光沢をまとって浮かび上がっています。素朴というより、どこか呪術的で、近寄りがたい美しさがある。量産品が見せるポップな明るさとは対照的に、リサの1960年代のスタジオ作品に通底する、原始美術にも通じるような密度と力がこの小さな円の中に凝縮されています。
スタジオハンドが証す、一点物の出自
裏面には、グスタフスベリ・スタジオの「スタジオハンド(studiohanden)」マークとリサ自身のサインが刻まれています。スタジオハンドは、1942年にヴィルヘルム・コーゲが創設したグスタフスベリ・スタジオで制作された作品に付されるマークです。アーティストの個人サインとともにこのマークがある場合、それは量産品でもプロトタイプでもなく、アーティスト自身の手による一点物のスタジオ作品——unikatであることを意味します。
リサがスタジオで自由に手を動かし、「円い枠の中に自然のモチーフを収める」というアイデアを探っていた時期の作品。ここで試された構想が、やがて透かし彫りという軽やかな構造へと洗練され、量産シリーズRundelとして結実していったと考えられます。量産品が「答え」だとすれば、この一点はリサが粘土の上で「問い」を立てていた瞬間そのものです。
作家: Lisa Larson(1931–2024)
シリーズ: Rundel原型——ユニーク作品(unikat)
作品名: Fjäril(蝶)
メーカー: Gustavsberg Studio
制作年代: 1960年代
素材: シャモット・ストーンウェア、部分施釉(コバルトブルー、銅釉)
サイズ: φ 約11.5cm × D 約4.5cm
コンディション: 美品(Excellent)
とても良い状態です。チップやヒビ、補修跡は見られません。裏面にグスタフスベリ・スタジオの「スタジオハンド」マークおよび「Lisa L」のサインあり。シャモット素地特有の微細な凹凸やピンホールは焼成時に生じるもので、損傷ではありません。
※部屋に飾られている写真は、
SKU: 20240607g1/LU2 カテゴリー: ALL ITEMS, Lisa Larson, 北欧の陶板 , Lisa Larson Unique Piece, Lisa Larson Prototype, All Uniquepiece, Original Studio Piece
在庫1個
Lisa Larson(1931–2024)
“猫のマイキー”で知られるリサ・ラーソン──けれど世界では、自由な造形で評価されたスウェーデンを代表する陶芸家として語られています。




