Lisa Larson Unique Piece
¥950,000 元の価格は ¥950,000 でした。¥700,000現在の価格は ¥700,000 です。
Lisa Larson(リサ・ラーソン)による、壁掛けレリーフ「Flora」(フローラ)の釉薬試作品(Glasyrprov)です。
石の中に咲く花
矩形の陶板から、大輪の花と蕾、葉脈まで刻まれた葉が立体的にせり出す壁掛けレリーフ「Flora」。1978年にデザインされたこの作品は、リサがグスタフスベリで手がけた最晩期のシリーズのひとつです。動物フィギュアの印象が強い彼女の、もうひとつの顔——植物のかたちへの深い眼差しを、高浮き彫りの迫力で見せてくれます。
量産品と並べると、この個体の色彩がいかに独特かがはっきりとわかります。量産品がオリーブグリーンを帯びた暖かな光沢で全面を均一に覆っているのに対し、この試作品は灰白から銀灰へと冷たく揺れるトーンをまとっています。花弁の縁では白がうっすらと透け、中心部の粒状テクスチャには濃い紫褐色が深く沈む。葉や茎の溝に釉が溜まり、高い部分では素地が薄く透ける。吹き付けの幅が面ごとに異なるその不均一さが、量産品では決して生まれない陰影を一枚の中に宿しています。
「PROV」——スタジオが記した試行の証
背面に大きく手書きされた「PROV」は、スウェーデン語で「試験」「テスト」を意味する語。グスタフスベリの工房で、釉薬テストや試験焼成のピースに記される伝統的な表記です。そしてこの個体には、「Lisa Larson」のスタンプとともにスタジオハンド(studiohanden)——「G」の中に手が描かれたマークが押されています。グスタフスベリ・スタジオで制作されたオリジナル作品の証であり、量産ラインではなくスタジオの中で焼かれた一枚であることを裏付けるものです。
造形は量産品と同じ石膏型から起こされていますが、釉薬の仕上がりはまるで別の作品のよう。白釉の厚み、吹き付けの幅、焼成温度がもたらす灰青の変化——量産ラインに載せる前に、理想の色調を探るスタジオでの検証過程が、そのまま釉の層に残されています。量産品が「答え」だとすれば、この一枚はそこに至る「問い」の記録。花びらごとに異なる釉の表情に、作り手の判断の跡がたしかに刻まれています。
作家: Lisa Larson(1931–2024)
シリーズ: Flora(フローラ)
作品名: Flora(壁掛けレリーフ)
メーカー: Gustavsberg
制作年代: 1978–1987年(作品集の記載に基づく)
バリアント分類: Glasyrprov(釉薬試作品)——背面に「PROV」の手書き表記、およびスタジオハンドマークあり
素材: ストーンウェア、実験的施釉
裏面表記: 「PROV」「AG1771」「92 97」(いずれも手書き)/「Lisa Larson」「Gustavsberg Sweden」(スタンプ)/スタジオハンド(studiohanden)
サイズ: 約23.5×28×5cm
コンディション: 並品(Good)
花弁に修復跡があり、裏面の縁に小さな欠けが見られます。年代相応の状態ですが、レリーフの造形と釉薬の表情は十分に楽しめます。釉薬の不均一な厚みや面ごとの色調差は、試作品としての性質によるものであり、損傷ではありません。
※部屋に飾られている写真は、実際の作品写真をもとに生成AIで作成した展示イメージです。作品そのものの形状・質感・状態は、商品写真をご確認ください。
SKU: 20230219g2/65 カテゴリー: Lisa Larson Prototype, All Uniquepiece, ALL ITEMS, Artist's Edition, Lisa Larson, スタジオピース, 北欧の陶板 , Gustavsberg, 訳あり商品 Brand: Gustavsberg
在庫1個
Lisa Larson(1931–2024)
“猫のマイキー”で知られるリサ・ラーソン──けれど世界では、自由な造形で評価されたスウェーデンを代表する陶芸家として語られています。







