Lisa Larson Unique Piece
¥500,000
Lisa Larson(リサ・ラーソン)による、ピエロのボウル。Varieté(ヴァリエテ)シリーズの原型と考えられるスタジオ作品(unikat)です。
華やかな舞台の、静かな裏側
Varieté(ヴァリエテ)シリーズは、7種の花瓶、4種の皿、1種のジャーで構成される量産シリーズです。サーカスや大道芸の世界——曲芸師、ピエロ、バランスをとる鳥たちが、線刻のレリーフとカラフルな釉薬で賑やかに描かれました。量産品は白いストーンウェアに明るく弾むような色彩で仕上げられ、ヴァリエテ(寄席演芸)の名にふさわしい陽気さがあります。
この個体は、そのヴァリエテの世界をリサがスタジオで最初にかたちにした作品と考えられます。ダイヤ柄の衣装、大きく広がる袖、足元のとがった靴——量産品に受け継がれたモチーフの要素がすべて揃っていますが、色の世界がまるで違います。深い藍色とオリーブグリーン、淡いブルーグレー。華やかな舞台の照明ではなく、楽屋の薄明かりの中にいるピエロです。目元に刻まれた表情は、メイクの涙なのか、本物の涙なのか——量産品の陽気なピエロには見られない、どこか物憂げな奥行きがあります。
量産に「翻訳」される前の、リサのビジョン
裏面には「LISA L.」の彫り文字が確認できます。工場の量産品に見られる刻印はなく、底面の高台まわりには赤褐色の素地が覗いています。量産品が白いストーンウェアに明るい彩色で仕上げられているのに対し、この個体はストーンウェアの素地に深い色調の釉薬を掛け、線刻装飾の凹部に釉薬を溜めることで文様を浮かび上がらせています。ボウルのフォルムも、角の丸い長方形のシルエットに両端がゆるやかに反り上がる舟形で、量産品の皿とは異なる造形です。
リサのユニーク作品の制作は60年以上にわたっており、その中でも1950年代のスタジオ作品は、量産シリーズの着想がどのように生まれたかを物語る貴重な存在です。この個体は、ヴァリエテのモチーフがリサの手の中で初めてかたちになった瞬間を伝えています。量産品へと「翻訳」される過程で明るくポップに変換された色彩が、もともとはこのような静かで深みのある世界から出発していたこと——それを知ることができるのは、一点物のスタジオ作品だけです。
作家: Lisa Larson(1931–2024)
シリーズ: Varieté 関連 / スタジオ作品(unikat)
作品名: ボウル(ピエロ)
メーカー: Gustavsberg
制作年代: 1950年代
素材: ストーンウェア、施釉、線刻装飾
サイズ: H 7 × W 26.5 × D 19 cm
コンディション: 美品(Excellent)
とても良い状態です。ヒビや欠けはなく、補修跡も見られません。高台まわりの素地の露出は制作時の仕様です。
※部屋に飾られている写真は、実際の作品写真をもとに生成AIで作成した展示イメージです。作品そのものの形状・質感・状態は、商品写真をご確認ください。
SKU: 20240513g3/112 カテゴリー: ALL ITEMS, Lisa Larson, Lisa Larson Unique Piece, Lisa Larson Prototype, All Uniquepiece, Original Studio Piece
在庫1個
Lisa Larson(1931–2024)
“猫のマイキー”で知られるリサ・ラーソン──けれど世界では、自由な造形で評価されたスウェーデンを代表する陶芸家として語られています。







