Lisa Larson Unique Piece
¥170,000
Lisa Larson(リサ・ラーソン)による、Rundel(ルンデル)シリーズの「Mask」、釉薬バリアントです。
円の中に潜む、もうひとつの「顔」
Rundel(ルンデル)シリーズは1969年にデザインされ、1969年から1972年にかけてグスタフスベリで生産された壁掛けの小品シリーズです。「Rundel」はスウェーデン語で「円形のもの」を意味し、その名のとおり、鳥、蝶、魚、そしてこの仮面(マスク)など、さまざまなモチーフが丸い枠の中に収められています。
この「Mask」は、円環の中に大きな鼻と見開いた目を持つ面が浮かんでいます。原始美術を思わせる力強い造形でありながら、どこかとぼけた表情。リサが1960年代を通じて深めていった、プリミティヴィズムへの関心がぎゅっと凝縮されたモチーフです。
量産品にはない、深緑の全面釉
Rundelシリーズの量産品は、シャモット・ストーンウェアの素朴な土肌を活かし、モチーフ部分にのみ部分的に施釉・彩色されるのが標準的な仕上げです。ところがこの個体は、表面全体に深い緑色の光沢釉が施されています。外周のリングから中央のマスクまで、モチーフの細部を緑の釉薬がなめらかに覆い、凹部にはより濃い翠が溜まって陰影を生んでいます。側面にも釉薬が回り、シャモット特有の粒状感が釉薬の下にうっすらと透けて、独特のテクスチャーを見せています。
裏面を見ると、白い素地がそのまま露出しており、黄色味を帯びた釉薬の垂れが部分的に流れ込んでいます。これは「表だけに釉薬をかけて焼き上がりを確認する」という釉薬テスト(glasyrprov)の典型的な仕上がりです。グスタフスベリの釉薬研究室(glasyrlabb)では、量産に入る前に特定のフォルムの上で新しい釉薬の色彩・質感・溶け具合を検証するテストピースが日常的に制作されていました。この個体は、Rundelの型を使って緑釉の発色を試みた、まさにそのプロセスの産物と考えられます。
裏面にはグスタフスベリのラベルと「SWEDEN」の刻印が確認でき、工場を通じて外部に出た経緯がうかがえます。
作家: Lisa Larson(1931–2024)
シリーズ: Rundel(ルンデル)
作品名: Mask(仮面)
メーカー: Gustavsberg
制作年代: 1969–1972年頃
素材: ストーンウェア、全面施釉(非標準的な緑色光沢釉)
サイズ: φ 約12.5cm × D 約3.5cm
コンディション: 良好(Very Good)
良い状態です。チップやヒビ、補修跡は見られません。裏面への釉薬の垂れは焼成時に生じたもので、損傷ではありません。シャモット素地特有の微細な凹凸も同様です。
※部屋に飾られている写真は、実際の作品写真をもとに生成AIで作成した展示イメージです。作品そのものの形状・質感・状態は、商品写真をご確認ください。
SKU: 20240722g1/LU9 カテゴリー: ALL ITEMS, Lisa Larson, 北欧の陶板 , Lisa Larson Unique Piece, Lisa Larson Prototype, All Uniquepiece, Glaze Variant
在庫1個
Lisa Larson(1931–2024)
“猫のマイキー”で知られるリサ・ラーソン──けれど世界では、自由な造形で評価されたスウェーデンを代表する陶芸家として語られています。







