Lisa Larson Unique Piece
¥650,000
Lisa Larson(リサ・ラーソン)による、Sköldpaddor(カメ)シリーズのプロトタイプ(量産前試作品)です。
色をまとう前の、甲羅だけの物語
リサは1963年から1971年にかけて、グスタフスベリのために5体のカメをデザインしました。そのうち最初の4体がSköldpaddor(カメ)シリーズで、スモール、ミディアム、ラージ、マキシとサイズで名付けられています。 量産品の仕上がりはさまざまで、青、赤、茶に白地など、色のバリエーションが豊富なシリーズです。
この個体は、そうした色彩がまだ決まる前——量産に入る直前の釉薬試験段階で焼かれた試作品です。甲羅には黒い酸化物で花紋や丸紋が手描きされていますが、量産品で見られる色釉(青や赤など)はまだ施されていません。シャモットの素地がそのまま温かなベージュの肌色を見せていて、甲羅の装飾だけがくっきりと浮かんでいます。筆運びのひとつひとつに揺れや濃淡が残り、まるで装飾のスケッチがそのまま焼き留められたかのようです。
ぷっくりとしたドームの甲羅から、ちょこんと小さな顔だけ出したこのカメ。急ぐ様子はまるでなく、どこか考え事でもしているような穏やかな顔つきです。
「LISA L」だけの刻印が伝えること
底面には「LISA L」のインプレスト・スタンプ(押し刻印)のみが確認できます。量産品に通常見られる「GUSTAVSBERG SWEDEN」の工場刻印や、スタジオ作品のハンドマークは付されていません。これは、造形は石膏型で確定した後、釉薬の方向性を検討していた段階——つまり「色の衣装合わせ」の途中で止まった個体であることを示しています。
甲羅のフォルム自体は量産品と同じ精度に達しており、底面の処理も丁寧です。形は完成していて、あとは色をどう纏わせるかだけが残されていた。工房の内側にだけ存在していた、いわば舞台裏の姿です。量産品として青や赤に仕上がったカメとはまったく異なる表情で、装飾線の手仕事がむき出しのまま残っている希少な一体です。
作家: Lisa Larson(1931–2024)
シリーズ: Sköldpaddor(カメ)
作品名: Sköldpadda(カメ)
分類: 量産前試作品(Prototyp)— 釉薬試験段階
メーカー: Gustavsberg
推定制作年代: 1963年〜1960年代半ば
素材: シャモット・ストーンウェア、酸化物彩色(部分施釉)
サイズ: H5 × W10.5 cm
刻印: 底面に「LISA L」インプレスト・スタンプ。工場名刻印・スタジオハンドマークなし
コンディション: 美品(Excellent)
とても良い状態です。チップやヒビ、補修跡は見られません。シャモット素地特有の微細な凹凸やピンホールは焼成時に生じるもので、損傷ではありません。
※部屋に飾られている写真は、
SKU: 20230316g2/LU12 カテゴリー: ALL ITEMS, Lisa Larson, Lisa Larson Unique Piece, Lisa Larson Prototype, All Uniquepiece, Glaze Variant
在庫1個
Lisa Larson(1931–2024)
“猫のマイキー”で知られるリサ・ラーソン──けれど世界では、自由な造形で評価されたスウェーデンを代表する陶芸家として語られています。





