Lisa Larson Unique Piece
¥350,000
Lisa Larson(リサ・ラーソン)による、Venedig(ヴェネツィア)の釉薬バリアント作品です。
水の都の大聖堂
ドームと尖塔が連なり、ゴシックアーチの窓が幾重にも重なるファサード。サン・マルコ大聖堂を思わせるヴェネツィアの建築が、白いストーンウェアの上にレリーフで立ち上がっています。リサの陶板作品の中でも建築モチーフは独特の存在感があり、動物やフィギュリンとはまったく異なる、構築的で緻密な美しさを持っています。
量産品とはまったく別の表情
量産品のVenedigは、ターコイズブルーの空、深いグリーンのアーチ、アンバーブラウンのドーム、そしてイエローのアクセントという鮮やかな配色で、南欧の祝祭的な空気を伝える仕上がりです。この個体はそれらの色をほとんど持ちません。ドームや柱は白い素地のまま残り、青系の釉薬だけが窓やアーチの奥、空の部分に施されています。その青もムラのある発色で、紫がかった変化や金属的な光沢が不規則に現れ、量産品の均一な仕上がりとは明らかに異質です。
裏面にはアーティストのサインも工場の刻印もなく、代わりに4行の手書きの数字が記されています。グスタフスベリの釉薬研究所(glasyrlabb)は釉薬の配合や焼成条件をコード化して管理しており、これらの数字は釉薬レシピの記録と考えられます。造形は量産品と同じ型で成形されていますが、最終的な多色の配色が決まる前に、まず青系の釉薬の発色や収縮を単独で検証するために焼かれた釉薬テスト(glasyrprov)と見られる個体です。
量産品が地中海の陽光を浴びたヴェネツィアなら、この試作品は冬の朝霧に包まれた水の都。白と青だけで構成された静かな色調が、レリーフの線刻をかえって際立たせ、建築そのものの骨格を浮かび上がらせています。
作家: Lisa Larson(1931–2024)
シリーズ: Venedig(ヴェネツィア)
作品名: Venedig(ヴェネツィア)
メーカー: Gustavsberg
制作年代: 1960年代(推定)
素材: 白色ストーンウェア、部分施釉
サイズ: 約28 × 23 cm
コンディション: 美品(Excellent)
とても良い状態です。チップやヒビ、補修跡は見られません
※部屋に飾られている写真は、実際の作品写真をもとに生成AIで作成した展示イメージです。作品そのものの形状・質感・状態は、商品写真をご確認ください。
SKU: 20240517g1/113 カテゴリー: Glaze Variant, ALL ITEMS, Lisa Larson, 北欧の陶板 , Gustavsberg, Lisa Larson Unique Piece, Lisa Larson Prototype, All Uniquepiece Brand: Gustavsberg
在庫1個
Lisa Larson(1931–2024)
Swedish ceramist, Gustavsberg Studio 1954–1980.
Known for animal figurines and unique stoneware sculptures.
私たちが知っているリサ・ラーソンは、量産品のリサ・ラーソンです。
けれど製品になる前──手びねりの原型、試された色、
実現しなかった夢のかたちの中にこそ、
陶芸家としての素顔が眠っています。







