Lisa Larson Unique Piece
¥1,300,000
Lisa Larson(リサ・ラーソン)による、ABC-flickor(ABCガールズ)シリーズの「Charlotta」——テーブルランプ仕様の一点もの(Unikat)です。
読書に夢中な彼女が、灯りになった
ABCガールズは、1958年にグスタフスベリから発表されたリサの出世作です。もともとブックエンドとして企画されましたが、中が空洞で軽すぎたため本を支えるには至らず——それでも、このふくよかな5人の女性たちはたちまちスウェーデン中で愛される存在になりました。
そのうちの一人、シャルロッタ。膝の上に本を開き、伏し目がちにページに没頭するおなじみのポーズはそのままに、頭のてっぺんにベークライト製のランプソケットがちょこんと載っています。読書灯としてこれ以上似合う人がいるでしょうか。水色に濃紺のドットを散らしたワンピースは手描きで、ひと粒ごとに大きさやリズムが違います。おだんごヘアにはオリーブがかった釉薬、素肌にはシャモットのあたたかな土色。どの角度から見ても、なんとも自信ありげな読書家です。
1960年2月18日、スタジオで生まれた一点もの
底面には、リサ自身の手による署名と「1960 2/18」の日付が刻まれています。量産品に日付が入ることは決してありません。この記録は、1960年2月18日にグスタフスベリのスタジオでリサが自ら手がけたことを示す、動かしようのない証です。
ABCガールズが世に出て、わずか2年後。シリーズの成功を受けて、リサはシャルロッタに「灯り」という新しい役割を与えようとしました。配線は焼成前に陶体を貫通させてあり、後から手を加えた改造品ではありません。しかし、陶体に配線を通す加工の難しさやコストの問題からか、ランプのABCガールズが製品として世に出ることはありませんでした。
手描きのドット柄もこの一体だけの装飾です。同じものは他に存在しません。量産化されることなく、この一体だけで完結した作品——ブックエンドとしては軽すぎたあの子たちに、もう一度べつの居場所を作ろうとした、リサの実験の痕跡です。
リサはかつてこう語っています。「毎回、次に作るものが自分の最高傑作になると思っている。最高傑作はまだ作っていない」。1960年の冬の日、スタジオでこのシャルロッタに灯りを灯そうとしたリサもきっと、そんな気持ちだったのではないでしょうか。
白い布被覆のヴィンテージコード、透明な中間スイッチ、ベークライトのE14ソケットは、1960年前後のスウェーデンの照明金具の典型的な仕様です。
作家: Lisa Larson(1931–2024)
シリーズ: ABC-flickor(ABCガールズ)
作品名: Charlotta(シャルロッタ)テーブルランプ仕様
メーカー: Gustavsberg / Studio
制作年: 1960年(底面に「1960 2/18」の手書き日付あり)
作品形態: 一点もの(Unikat)——量産品としては存在しない形態
素材: シャモット入りストーンウェア(chamotterat stengods)、部分施釉、手描き装飾
ランプ金具: ベークライト製E14ソケット、布被覆コード、中間スイッチ(オリジナル)
サイズ: H22.5 cm
コンディション: 良好(Very Good)
陶体の状態は良好で、チップやヒビ、補修跡は見られません。シャモット素地特有の微細な凹凸やピンホールは焼成時に生じるもので損傷ではありません。電気配線はヴィンテージのオリジナル仕様が残存しており、観賞用としての保存を推奨します。実使用の際は電気技師による安全確認をお願いいたします。
※部屋に飾られている写真は、実際の作品写真をもとに生成AIで作成した展示イメージです。作品そのものの形状・質感・状態は、商品写真をご確認ください。
SKU: 20171024g3/LU1 カテゴリー: Unseen Design, ALL ITEMS, Lisa Larson, フィギュア, Lisa Larson Unique Piece, Lisa Larson Prototype, All Uniquepiece
在庫1個
Lisa Larson(1931–2024)
Swedish ceramist, Gustavsberg Studio 1954–1980.
Known for animal figurines and unique stoneware sculptures.
私たちが知っているリサ・ラーソンは、量産品のリサ・ラーソンです。
けれど製品になる前──手びねりの原型、試された色、
実現しなかった夢のかたちの中にこそ、
陶芸家としての素顔が眠っています。











