Lisa larson Unique piece
¥1,200,000
Lisa Larson(リサ・ラーソン) ABC-flickorna「Beata」── 釉薬試作品
うつ伏せに寝そべった、おきらくな読書家
ABC-flickornaは、1958年にグスタフスベリから発表されたリサの出世作です。Amalia、Beata、Charlotta、Dora、Emmaという5人の豊満な女の子たちで構成されたこのシリーズは、もともとブックエンドとして構想されましたが、中空で軽すぎたため、その役目は果たせませんでした。それでも大衆はこのふくよかな姉妹たちを愛し、1958年から1973年まで大量に生産され続けました。
Beataは、うつ伏せに寝そべり、両肘をついて本を広げている女の子です。おだんご頭をちょこんと持ち上げ、足先をぴょこっと跳ね上げて、まるで日曜の午後をまるごと独り占めしているかのよう。姉妹たちのなかでもひときわ自由気ままな空気をまとった一体で、ゆったりと弧を描く背中からお尻にかけてのラインには、リサが生涯愛し続けた豊かな丸みへの賛歌が詰まっています。
量産される前の、色を探していた一体
本品は、量産品と同じ形をしていますが、量産品ではありません。釉薬の発色や仕上がりを確認するために焼かれた試作品——いわば「この色でいくかどうか」を窯で試した一体です。
グスタフスベリでは、リサが粘土の原型を手で作り、それが認められると工場の職人たちが石膏型を起こして量産へと移行しました。その過程で、釉薬研究室が実際のフィギュアの形に釉薬を施し、窯で焼いて発色を確かめます。本品はまさにその段階で生まれたものと考えられます。
量産品のBeataは、ドレス部分に鮮やかで均一な釉薬が施されています。対して本品は、白釉に淡い黄みやムラがあり、素地の土色がところどころ透けて見えています。釉薬と素地の境界も、量産品ほどきれいに塗り分けられていません。完成品としての美しさではなく、釉薬がこの土の上でどう振る舞うかを見るための焼成だったことが、表面から読み取れます。
こうした試作品は、量産のための「確認用」として数点だけ焼かれ、通常は工房の棚に残るか、退職した職人が持ち帰るかして、市場に出ることはほとんどありません。リサのデザインが「作品」から「商品」へと変わっていく、その途中の一瞬を留めた一体です。
他の2体も、同様の施釉特性を持つABC-flickornaの姉妹たちです。
作家: Lisa Larson(1931–2024)
シリーズ: ABC-flickorna(ABCガールズ)
作品名: Beata(ベータ)
種別: 釉薬試作品(Glasyrprov)── 量産前の色調確認用と推定
メーカー: Gustavsberg
制作年代: 1958年頃
素材: シャモット・ストーンウェア、部分施釉
サイズ: H7 W20(cm)
マーキング: 底面に手書き「BEATA」「Made in Sweden」「Lisa L」、ベント孔1箇所
コンディション: 未使用品・極美品(Mint)
チップやヒビ、補修跡は見られません。釉薬面のムラ・濃淡は試作段階の施釉特性であり、損傷ではありません。
※部屋に飾られている写真は、
SKU: 20240822g2/LU8 カテゴリー: Glaze Variant, ALL ITEMS, Lisa Larson, Gustavsberg, フィギュア, Lisa Larson Unique Piece, 未分類, Lisa Larson Prototype, All Uniquepiece Brand: Gustavsberg
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