Sylvia Leuchovius Fagel
¥3,500,000
Sylvia Leuchovius(シルヴィア・ロイコヴィウス)によるストーンウェアの鳥の彫刻です。
大きい。そして、繊細。
幅36cm、高さ30cm。まず驚くのは、その大きさです。ロイコヴィウスの鳥の彫刻は市場に出ること自体が少なく、出てもずっと小ぶりなものがほとんど。このスケールの作品は、きわめて稀です。
ところが、この堂々たるサイズの鳥をよく見ると、背中一面には小さな粘土球が一粒ずつ丁寧に並んでいる。頭部の側面には、粘土球を密集させた円形のメダリオンが目のようにぽつんと。深い青緑の釉薬は、光の加減で森の奥のような暗さにも、水面のような艶やかさにも見えます。大きさに圧倒された直後に、この繊細な手仕事と静かな色合いが目に入ってくる。力強さと繊細さが同居するこのちぐはぐさが、この鳥の不思議な魅力です。
ロイコヴィウスは壁掛けプレート(väggplatta)で最もよく知られていますが、1962年の初個展を境に「彫刻的方向(skulptural riktning)」へ展開していきました。平面のプレートで培われた粘土球のレリーフと詩的な色彩の言語を、立体の上に持ち込む。その試みがこのスケールで実現された作品です。
素材と技法
素地はシャモット・ストーンウェア、約1280°Cでの高温焼成。下半分の胴体に現れる樹皮のようなテクスチャーは、シャモット粘土の粗い粒子が釉薬を通して露出したもの。上半分の艶やかな青緑の釉面とのコントラストが、この鳥のもう一つのちぐはぐさをつくり出しています——荒々しい土肌と、滑らかな光沢が一つの体の中に。底面内部には轆轤の回転痕が残っており、丸い胴体は轆轤師によって成形された後、頭部やくちばし、尾羽、そして背中の粘土球レリーフがロイコヴィウス自身の手で加えられたと考えられます。底面内側には「197d」の手書きが見られます。制作年代を示すものと推定されますが、詳細は確認中です。
作家: Sylvia Leuchovius(1915–2003)
メーカー: Rörstrand
制作年代: 確認中(底面に「197d」の手書きあり)
素材: シャモット・ストーンウェア、施釉
サイズ: 約 W36 H30 cm
コンディション: 良好(Very Good)
全体的に良い状態です。目立つチップやヒビ、補修跡は見られません。シャモット素地特有の微細な凹凸やピンホール、下部の樹皮状テクスチャーは製造上の意図的な表現であり、損傷ではありません。
SKU: 20221027r5/soto カテゴリー: ALL ITEMS, Rörstrand, Sylvia Leuchovius, Sylvia Leuchovius 1
在庫1個
Sylvia Leuchovius (1915–2003)
土と釉薬を用いて「夢見るような世界」を表現した、スウェーデンを代表する陶芸家です。量産品の潮流とは異なる道を歩み、手仕事による一点制作にこだわり続けました。小さな粘土粒や花弁を貼り重ねる繊細なレリーフ技法と、透明感ある色彩が特徴です。その作品は「土と色彩による詩」と評され、今も静かな人気を集めています。
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