Sylvia Leuchovius Unique Piece
¥550,000
Sylvia Leuchovius(シルヴィア・ロイコヴィウス)によるストーンウェアの壁掛けプレート(ユニーク品)です。
入社3年目の一枚
裏面の署名にある「52」が制作年を示しているなら、1952年——ロイコヴィウスがRörstrandに入社してわずか3年目の作品です。
36cmの正方形の画面をほぼ覆い尽くすように、1羽の鳥が描かれています。コバルトブルーから黒へと沈み込む深い色面の中、縦に走る力強いブラシストロークが鳥のかたちを生み出し、その輪郭を同時に溶かしてもいる。鳥は背景から浮かび上がっているのか、それとも背景に還ろうとしているのか。そのどちらとも取れる曖昧さが、この作品に不思議な奥行きを与えています。
ロイコヴィウスの壁掛けプレートは、「くすんだ色調(multna färger)」と称される抑えた色彩が広く知られています。しかしこの一枚に使われているのは、ターコイズブルーとコバルトブルーの鮮烈な組み合わせ。入社当初の彼女がまだ自身の色彩言語を模索していた時期なのか、あるいは初期だからこそ迷いなく選べた色なのか——いずれにしても、後年の抑制された詩情とは異なる生の強さがここにはあります。弧を描くように配された粘土球のドットが画面にリズムを刻み、右上には小さな鳥と植物のかたちがひっそりと添えられている。大胆と繊細が同じ画面の中に同居する、初期ならではのバランスです。
初期ユニーク品という存在
裏面には、Rörstrandの三冠マーク、「R」のスタジオマーク、「S. Leuchovius」の手書き署名、固有番号「238」、そして「52」の年号。フルネームでの手書き署名と固有番号の組み合わせは、アトリエのセミユニーク品ではなく、作家自身が一点だけ制作したユニーク品の証です。
1950年代初頭のロイコヴィウスのユニーク品は極めて稀少です。Rörstrandに入社してまもない時期の署名入りユニーク品が、70年以上を経て良好な状態で残っていること自体が、この作品の大きな価値です。
素地はシャモット・ストーンウェア。約1280°Cで焼き締められた緻密な素地に、背面を含む全面にターコイズブルーの釉薬が施されています。芸術監督Gunnar Nylundが1930年代に構築した釉薬体系はRörstrandのすべてのアーティストに開かれており、入社間もないロイコヴィウスもその豊かな色彩の選択肢の中から制作することができました。
作家: Sylvia Leuchovius(1915–2003)
メーカー: Rörstrand
制作年代: 1952年(裏面の署名に基づく)
素材: シャモット・ストーンウェア、施釉
サイズ: 約 W36 × 36 D4 cm
コンディション: 良好(Very Good)
全体的に良い状態です。目立つチップやヒビ、補修跡は見られません。背面の金属製壁掛け金具には経年による変色が見られます。シャモット素地特有の微細な凹凸やピンホールは焼成時に生じる製造上の特性であり、損傷ではありません。
SKU: 20221028r2/63 カテゴリー: All Uniquepiece, ALL ITEMS, 北欧の陶板 , Rörstrand, Sylvia Leuchovius, Christmas, Bird, Sylvia Leuchovius 1
在庫1個
Sylvia Leuchovius (1915–2003)
土と釉薬を用いて「夢見るような世界」を表現した、スウェーデンを代表する陶芸家です。量産品の潮流とは異なる道を歩み、手仕事による一点制作にこだわり続けました。小さな粘土粒や花弁を貼り重ねる繊細なレリーフ技法と、透明感ある色彩が特徴です。その作品は「土と色彩による詩」と評され、今も静かな人気を集めています。
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