Sylvia Leuchovius Unique Piece 35.5cm
¥300,000
Sylvia Leuchovius(シルヴィア・ロイコヴィウス)によるストーンウェアの大型ボウル(ユニーク品)です。
筆で描く、もうひとつのロイコヴィウス
ロイコヴィウスといえば、小さな粘土球をひと粒ずつ貼り付けるレリーフ技法がよく知られています。しかしこの大型ボウルには粘土球はありません。淡いグレーブルーの釉面に、ダークブラウンから黒へと滲む大きな筆致がひとつ。鳥のシルエットのようにも、丸い果実のようにも見えるその形は、見る角度や光の加減で表情を変えます。右下にぽつりと置かれた小さな暗色の円が、全体の構図を引き締めている。
φ35.5cmという大きさは、彼女の現存作品の中でもかなり大きな部類に入ります。Rörstrandのアトリエで約27年間にわたり活動したロイコヴィウスは、壁面プレートやレリーフ作品で「粘土と色彩の詩(poesi i lera och färg)」と称されましたが、この作品が見せるのは、より直接的な——ほとんど絵画に近い表現です。元々ファッションデザイナーか画家を志し、引退後は実際に絵画制作に専念したという経歴を思えば、この筆致の自由さには彼女の本質的な衝動が表れているのかもしれません。
一点物の大型ボウル——素材と成り立ち
裏面にはRörstrandのマークとロイコヴィウスのフルネーム署名。これはアトリエのセミユニーク品ではなく、作家自身の手による一点物のユニーク品です。素地はシャモット・ストーンウェア。約1280°Cで焼き締められた素地は非常に緻密で、外側の白い釉面にはシャモット粘土の粗い粒子が透けて独特の斑点状の表情を生んでいます。底部の小さな高台では無釉のシャモット素地が露出しており、焼結した石のような硬さを直接確かめることができます。内側の淡いグレーブルーとダークブラウンの色彩は、ロイコヴィウスが得意とした「くすんだ色調(multna färger)」の範囲にありながら、筆の勢いと釉薬の溜まりが生む濃淡のグラデーションによって、力強く、同時に静謐な奥行きを持っています。
作家: Sylvia Leuchovius(1915–2003)
メーカー: Rörstrand
制作年代: 1960年代〜1970年代(推定)
素材: シャモット・ストーンウェア、施釉
サイズ: 約 φ35.5 × H13 cm
コンディション: 良好(Very Good)
全体的に良い状態です。目立つチップやヒビ、補修跡は見られません。シャモット素地特有の微細な凹凸やピンホールは焼成時に生じる製造上の特性であり、損傷ではありません。
カテゴリー: ALL ITEMS, スタジオピース, Rörstrand, Sylvia Leuchovius, アートボウル
在庫1個





