Sylvia Leuchovius Unique Piece
¥400,000
Sylvia Leuchovius(シルヴィア・ロイコヴィウス)によるストーンウェアの壁掛けプレート(ユニーク品)です。
絵画としてのプレート
ロイコヴィウスといえば、小さな粘土球をひと粒ずつ貼り付けるレリーフ技法が代名詞です。けれどもこの作品には、レリーフがありません。コバルトブルーの花々は、白い素地の上に筆で直接描かれている。立体的な粘土球の貼り付けや、後からパーツを取り付ける構成ではなく、一枚の平面の中で完結した絵画的な作品です。
花のかたちは4〜5弁に大胆に簡略化され、密に並ぶことで抽象的なパターンを生んでいます。周囲を囲む深いコバルトブルーのフレームには、筆のストロークが幾重にも重ねられ、見る角度によって濃淡の層が浮かび上がる。絵の「額縁」そのものが筆致で描かれているという入れ子構造が、平面でありながら不思議な奥行きをつくり出しています。
ロイコヴィウスはもともと画家を志し、ヨーテボリのSlöjdföreningens skola(現HDK-Valand)で装飾美術を学んだ人。レリーフで知られる彼女が、あえて平面の筆致だけで勝負したこの作品には、陶芸家である前に画家であった原点のようなものが感じられます。
家族旧蔵のユニーク品
裏面にはRörstrandの「R」マーク、「SWEDEN」の表記、そして「S. Leuchovius」の手書き署名。量産品のイニシャルやアトリエ品の刻み込みとは異なる、作家自身のペンによるフルネーム署名を持つユニーク品——世界に一点だけの作品です。
そしてこの作品は、ロイコヴィウスの家族が所有していたもの。作家が自らの手元に、あるいは家族のもとに残した作品は、その人にとって特別な意味を持っていたと考えるのが自然です。市場を経由せず家族から直接受け継がれたという来歴は、コンディションの良さにもつながっています。
素地はシャモット・ストーンウェア。約1,280°Cで焼き締められた素地は非常に緻密で、裏面に露出した白いシャモットの地肌に焼成の確かさが見て取れます。
作家: Sylvia Leuchovius(1915–2003)
メーカー: Rörstrand
制作年代: 1950年代〜1970年代(「SWEDEN」表記より1951年以降)
素材: シャモット・ストーンウェア、施釉
サイズ: W23.5 × 23.5 D2 cm
コンディション: 良好(Very Good)
全体的に良い状態です。目立つチップやヒビ、補修跡は見られません。シャモット素地特有の微細な凹凸やピンホールは焼成時に生じる製造上の特性であり、損傷ではありません。背面の金属製壁掛けフレームには経年による酸化変色が見られます。家族旧蔵品。
SKU: 20210426r1/T3 カテゴリー: ALL ITEMS, スタジオピース, 北欧の陶板 , Rörstrand, Sylvia Leuchovius, Sylvia Leuchovius 1, All Uniquepiece
在庫1個
Sylvia Leuchovius(1915–2003)
Swedish ceramist, Rörstrand from 1949.
Milan Triennale Silver Medal. Collections include Nationalmuseum Stockholm.
小さな粘土粒や花弁をひとつひとつ貼り重ね、土と釉薬に詩を宿す。ロールストランドのアトリエで一点ものの制作を貫いた陶芸家です。その仕事はストックホルムの批評家に「陶芸に詩が宿る」と評されました。



