Sylvia Leuchovius Unique Piece
¥500,000
Sylvia Leuchovius(シルヴィア・ロイコヴィウス)による壁掛けレリーフ(ユニーク品)です。
壁に咲く、一輪の花
暗い背景の中央から、白とターコイズの花がせり出すように咲いています。外枠のプレートの上にもう一枚のプレートが重なり、さらにその上に花のレリーフが立ち上がる。壁掛けでありながら、二重の段差によって明確な奥行きを持つ構成です。
ロイコヴィウスの代名詞である粘土球は、花の中心にびっしりと集まり、種子の詰まった花芯のような密度を生んでいます。花弁の一枚一枚も手で造形されたもの。側面に目を移すと、そこにもドット状の装飾が一列に並んでいて、正面だけでなく斜めや横からの視線にもこの作品が応えようとしていることがわかります。
1967年——ロイコヴィウスの仕事が「彫刻的方向(skulptural riktning)」へと展開していった時期の作品です。平面の壁掛けプレートが彼女の代名詞でしたが、この時期には作品がプレートの枠を超えて立体へと踏み出していきます。同時代の北欧陶芸がミニマリズムを主流とする中で、粘土球をひと粒ずつ貼り付けるレリーフ装飾を貫いた作家が、さらにそこに彫刻的な厚みを加えた。その過程が、この一点に凝縮されています。
ユニーク品——1967年、ロイコヴィウスの手から
裏面にはRörstrandの三冠マーク、「S. Leuchovius」の手書き署名、制作年「-67」、そして固有番号「399 d.」。アトリエのセミユニーク品(Ateljé)ではなく、作家自身が一点だけ制作したユニーク品です。
素地はシャモット・ストーンウェア。約1280°Cで焼き締められた外枠の表面には、シャモット粒子が露出し砂岩のような肌合いを見せています。一方、花弁と花芯には白からターコイズに揺れる釉薬が掛かり、背景の黒〜深い青との対比が、一輪の花に静かな強さを与えています。釉薬の溜まりや流れは焼成中に生まれたもので、人の手では再現しきれない偶然の表情です。
作家: Sylvia Leuchovius(1915–2003)
メーカー: Rörstrand
制作年代: 1967年
素材: シャモット・ストーンウェア、施釉
サイズ: 約 H29 × W29 × D9 cm
コンディション: 良好(Very Good)
全体的に良い状態です。目立つチップやヒビ、補修跡は見られません。シャモット素地特有の微細な凹凸やピンホールは焼成時に生じる製造上の特性であり、損傷ではありません。背面の金属製壁掛け金具には経年による酸化変色が見られます。
SKU: 20210426r3/SL カテゴリー: ALL ITEMS, スタジオピース, Rörstrand, Sylvia Leuchovius, Sylvia Leuchovius 1, All Uniquepiece
在庫1個
Sylvia Leuchovius(1915–2003)
Swedish ceramist, Rörstrand from 1949.
Milan Triennale Silver Medal. Collections include Nationalmuseum Stockholm.
小さな粘土粒や花弁をひとつひとつ貼り重ね、土と釉薬に詩を宿す。ロールストランドのアトリエで一点ものの制作を貫いた陶芸家です。その仕事はストックホルムの批評家に「陶芸に詩が宿る」と評されました。




