Stig Lindberg Apple Bank
¥250,000 元の価格は ¥250,000 でした。¥90,000現在の価格は ¥90,000 です。
ころんと丸いフォルムに、オレンジと黒の三角模様がぐるりと並ぶりんご型の貯金箱。1950年代、スティグ・リンドベリが手がけた作品です。鮮やかでありながら素朴さも残る色合いは、子どもから大人までを惹きつける楽しさを宿しています。
ただの実用品では終わらず、ひとつひとつ模様の配置やタッチが異なる点にリンドベリらしさが表れています。同じデザインの中に揺らぎを残し、個体ごとに異なる表情を持たせることで、工業製品と芸術作品の境界を軽やかに越えているのです。
この時代の北欧デザインが追求したのは「生活の中の美」。しかしリンドベリは、そこに遊び心を加えることで、日用品を特別な存在へと変えました。小さな貯金箱でありながら、どこかオブジェのような存在感を放つのはそのためです。
ポップな造形の背後に潜むのは、美術的な感性の確かさ。希少性とともに、彼の幅広い仕事を物語る貴重な一点といえるでしょう。
一部欠けがあるため価格に反映させています。
W10.5 H12 (cm)
1950s
在庫1個
Stig Lindberg(1916-1982)
ストックホルムのKONSTFACK(現在の国立芸術工芸デザイン大学)を卒業後、1937年にGUSTAVSBERGの アートディレクターWILHELM KAGE(ウィルヘルム・コーゲ)に並外れた才能を見抜かれアシスタントとしてその輝かしいキャリアをスタート、1949年にWILHELM KAGEの後任アートディレクターとなり1980年まで所属。活躍の場は陶芸だけにとどまることなくテキスタイルや絵本のイラスト、トランプ、プラスティック製品、そして日本においては西武百貨店の包装紙をデザイン、1957年から1972年までは母校であるKONSTFACKの主任講師として指導にあたる等、幅広い分野で溢れんばかりの才能を発揮しました。独創的で遊び心溢れるデザインは現在もなお人々を魅了しています。