Åke Holm “Litografi 71”
¥32,000
様式化された木々に囲まれ、寄り添って立つ二人のシルエット。陶芸家Åke Holmが版画で描いた、人類最初の男女の姿です。
楽園の情景
この作品は、創世記に記されたエデンの園のアダムとエバを描いていると思われます。
画面中央に立つ二人の人物。左側がやや大きく、右側の人物は少し小柄で、互いに寄り添うように並んでいます。二人を取り囲むように、様式化された木々が配されています。右側の木には丸い果実のような形が見え、これが「善悪を知る木」、すなわち禁断の果実の木を暗示しているのかもしれません。
Holmは聖書を信仰のためではなく、「興味深い題材」として描きました。教義を説くのではなく、物語の一場面として人類の始まりを捉える。その眼差しが、この静謐な構図に表れています。
黒いシルエット、青緑のグラデーション
人物は細部を省いた黒いシルエットで表現されています。顔の輪郭はわずかに見えるものの、表情は読み取れません。二人がどんな思いでそこに立っているのか、見る者の想像に委ねられています。
背景の空は、上部の青から下部の淡い黄緑へと穏やかに移り変わります。楽園の澄んだ空気、あるいは夜明けか黄昏のひとときを思わせる色彩です。木々は花や車輪のような形に様式化され、写実を離れた童話的な雰囲気を生み出しています。
Holmの陶芸作品にも通じる「特徴的なものだけを捉える」表現が、この版画にも息づいています。
博物館メンバーのための限定版画
Åke Holmは44年間にわたりHöganäs博物館の理事を務め、269点もの版画を制作して博物館の増築資金を確保しました。このリトグラフも、博物館の年間メンバーシップのために制作された限定版画の一つです。
訪問者を避け、時にスウェーデン国王にさえ販売を断ったというHolm。その作品が、博物館という場を通じて理解ある支援者の手に渡っていきました。
技法: リトグラフ(多色刷り)
サイズ: 30.5×23 (cm)
サイン: 右下に「Å Holm」(鉛筆)
額装: ガラスフレーム、マットなし
状態:Very Good 良い状態です。軽い経年感やスレがありますが、全体の印象を損なうものではありません。
SKU: 20241016a6 カテゴリー: ALL ITEMS, Åke Holm, 絵・イラスト・ポスター, Åke Holm Litograf タグ: art
在庫1個
Åke Holm (1900-1980)
スウェーデンの陶芸家で彫刻家。彼はHöganäsbolagetでの職を経て、自身の工房を1928年に開設しました。当初は不況を切り抜けるために土産物を作っていましたが、次第に芸術的な聖書の人物像や磁器の動物フィギュアを制作し始めました。彼の作品は1950年代から60年代にかけて聖書のモチーフが主流となり、そのスタイルは抽象的で洗練されたものに進化しました。世界的な名声は高まっていきましたが、彼は故郷Höganäsに留まることを選び、その作品の多くは地元Höganäs museumに寄贈されました。






