Åke Holm(オーケ・ホルム)によるリトグラフです。オーケは聖書をモチーフとした作品を多く手掛けており、このリトグラフもその一例です。オーケは聖書を信仰からではなく、興味深い題材として選んでおり、聖書の記述に基づくよりもその話の中で起こる出来事に対して想像力を働かせています。美しい背景の色合いといい、ただ教えを伝える宗教画とは違う、彼ならではのアート作品に仕上がっているのが良いですね。
Åke HolmはHöganäs博物館の重要な支援者であり、博物館の年間メンバーシップのために限定版の版画を制作していました。このリトグラフはその一つで、メンバーでないと手に入れることは出来ませんでした。Åke Holmは訪問者を避け、観光客に作品を販売することを嫌がったため、彼の作品を手に入れることは難しかったようです。時にはスウェーデン国王にさえも販売を拒否することがあったほどです。