Stig Lindberg Sprattelgumma
¥750,000
この作品は、スティグ・リンドベリが1970年代に制作した「操り人形(Marionette)」シリーズの陶板です。リンドベリの遊び心を象徴する作品群であり、ELLE Decor をはじめ数多くのインテリア誌や展覧会で取り上げられてきました。
量産品ではなく、スタジオで一点ごとに彩色や造形が変えられており、個体ごとに異なるキャラクター性を持ちます。本作では赤い髪と青い衣装が強いコントラストをなし、ユーモラスで親しみやすい人物像が表現されています。背面には糸を通す仕組みがあり、実際に手足を動かせるという「操り人形」としての要素が備わっている点も独自性を際立たせています。
単なる装飾品にとどまらず、動かすことで生き生きとした存在感を見せるこのシリーズは、リンドベリが追い続けた「日常と芸術の境界をなくす」試みの一端ともいえます。器や量産デザインで培った親しみやすさを大胆に造形作品へと展開し、見る者に笑みと驚きを同時に与える。この作品に込められた軽やかなユーモアは、リンドベリ芸術の核心を示すものです。
ヒビや欠けもなく良いコンディションです。
H30.5cm
SKU: 20190413g4/SL1 カテゴリー: ALL ITEMS, Stig Lindberg, スタジオピース, 北欧の陶板 , フィギュア, Stig Lindberg Unique Piece タグ: art
在庫1個
Stig Lindberg(1916-1982)
ストックホルムのKONSTFACK(現在の国立芸術工芸デザイン大学)を卒業後、1937年にGUSTAVSBERGの アートディレクターWILHELM KAGE(ウィルヘルム・コーゲ)に並外れた才能を見抜かれアシスタントとしてその輝かしいキャリアをスタート、1949年にWILHELM KAGEの後任アートディレクターとなり1980年まで所属。活躍の場は陶芸だけにとどまることなくテキスタイルや絵本のイラスト、トランプ、プラスティック製品、そして日本においては西武百貨店の包装紙をデザイン、1957年から1972年までは母校であるKONSTFACKの主任講師として指導にあたる等、幅広い分野で溢れんばかりの才能を発揮しました。独創的で遊び心溢れるデザインは現在もなお人々を魅了しています。