Åke Holm
¥350,000
深い茶褐色の見込みを囲むように、無数の小さな円がリズミカルに並ぶ大型の飾り皿です。ひとつひとつ手で描かれた円文様のプリミティブな力強さと、落ち着いた炻器の色調が見事に調和しています。
素朴な反復が生むリズム
幅広いリムの全面に、コバルトブルーの小円が不規則に、しかし確かなリズムで配されています。円のひとつひとつは大きさも形もわずかに異なり、手仕事ならではの揺らぎが見て取れます。見込みには装飾を置かず、茶褐色から青黒へ移ろう釉薬の表情だけで静かな深みを持たせています。装飾と余白の対比が、この皿の構成の核です。
手仕事が生むかたち
ろくろを挽くことを好まなかったHolmは、大皿の成形にタタラ作りを用いています。シャモットを混ぜた粘土の板を凸状の石膏型にかぶせて形づくるこの手法により、完全な円形ではない、手仕事の痕跡を色濃く残す力強いフォルムが生まれました。
ルールファブリーケンの窯が生んだ釉薬の深み
全体を覆う釉薬は酸化鉄系の茶褐色を基調に、緑がかったオリーブ色や青黒が複雑に混じり合っています。リムの円文様に溜まったコバルトブルーが、地の色との間に鮮やかなコントラストを生んでいます。こうした多層的で生き生きとした釉薬の表情は、ルールファブリーケンの窯で焼成された炻器に特徴的なものです。炎が直接当たる還元雰囲気の中で、Holmが筆で重ね塗りした釉薬が豊かに変化しています。裏面の署名「Å. Holm」の書体から推定1940〜50年代頃の制作と推定されます。
作家: Åke Holm(1900-1980)
制作年: 推定1940〜50年代
素材: 炻器(シャモット混合粘土
技法: タタラ作り(石膏型使用)、筆による多層施釉
サイズ: W38.5 × 34 H5 cm
署名: 底に「Å. Holm」
コンディション: 美品(Excellen)
とても良い状態です。ヒビや欠けは見られません。わずかな経年感はありますが、気になる点はありません。
Åke Holmの作品年代について
オーケ・ホルムの作品を年代順に把握することはかなり難しいです。彼の作品は日付けがつけられておらず、彼自身も制作年代について具体的なことを語るのを避けるためです。シリーズごとにおおよその年代は分かりますが、後年に過去の手法を用いて作ることもあるため、特定は困難です。
SKU: 20240625a1/69 カテゴリー: ALL ITEMS, スタジオピース, 北欧の陶板 , Åke Holm, Åke Holm Fat, ake holm on タグ: art
在庫1個
Åke Holm (1900-1980)
スウェーデンの陶芸家で彫刻家。彼はHöganäsbolagetでの職を経て、自身の工房を1928年に開設しました。当初は不況を切り抜けるために土産物を作っていましたが、次第に芸術的な聖書の人物像や磁器の動物フィギュアを制作し始めました。彼の作品は1950年代から60年代にかけて聖書のモチーフが主流となり、そのスタイルは抽象的で洗練されたものに進化しました。世界的な名声は高まっていきましたが、彼は故郷Höganäsに留まることを選び、その作品の多くは地元Höganäs museumに寄贈されました。







