Åke Holm “Fågel” 34cm
¥350,000
コバルトブルーの大胆な筆致で描かれた一羽の鳥が、皿の中央に堂々と佇んでいます。Åke Holmが1950〜60年代に精力的に取り組んだ大皿シリーズを代表する一点です。
自由な筆が描く鳥の存在感
皿の見込みいっぱいに、長い脚と丸みのある体を持つ鳥が描かれています。鱗状に連なる羽の一枚一枚が、象牙色の白とコバルトブルーの対比で力強く表現されています。暗い下地釉の上に白で鳥の姿を描き出し、コバルトブルーで輪郭やディテールを強調するという、ホルムの大皿作品に共通する手法がここにもはっきりと見て取れます。当時のスヴェンスカ・ダーグブラーデット紙が「ピカソだ!」と評したように、同時期にヴァロリスで作陶していたピカソの影響は確かに感じられますが、この素朴で力強い描写はまぎれもなくホルム自身のものです。
タタラ成形と炻器釉の味わい
シャモットを混ぜた粘土をタタラに伸ばし、ドーム状の石膏型にかぶせて成形された丸い大皿です。側面から見ると、しっかりとした厚みと緩やかな丸みを帯びたフォルムが確認できます。裏面には無釉の素地が露出しており、赤褐色のシャモット粘土の質感がそのまま残っています。素焼きをしていない乾いた粘土の上に、水気を含んだ筆で直接装飾を施すという難度の高い技法を、ホルムは見事にものにしています。
作家: Åke Holm(1900-1980)
制作年: 推定1950〜60年代
素材: 炻器(シャモット混合粘土)
技法: タタラ成形(石膏型使用)、筆による絵付け
サイズ: φ34cm × 高さ5.5cm
署名: 底に「Å. Holm」
コンディション: 良好
ヒビや欠けは見られず、良い状態です。経年による釉薬表面の細かな貫入がありますが、全体の印象を損なうものではありません。縁部分にわずかなスレが見られます。
Åke Holmの作品年代について
オーケ・ホルムの作品を年代順に把握することはかなり難しいです。彼の作品は日付けがつけられておらず、彼自身も制作年代について具体的なことを語るのを避けるためです。シリーズごとにおおよその年代は分かりますが、後年に過去の手法を用いて作ることもあるため、特定は困難です。
在庫1個
Åke Holm (1900-1980)
スウェーデンの陶芸家で彫刻家。彼はHöganäsbolagetでの職を経て、自身の工房を1928年に開設しました。当初は不況を切り抜けるために土産物を作っていましたが、次第に芸術的な聖書の人物像や磁器の動物フィギュアを制作し始めました。彼の作品は1950年代から60年代にかけて聖書のモチーフが主流となり、そのスタイルは抽象的で洗練されたものに進化しました。世界的な名声は高まっていきましたが、彼は故郷Höganäsに留まることを選び、その作品の多くは地元Höganäs museumに寄贈されました。






