Åke Holm “Litografi 46”
¥32,000
井戸のそばに立つ女性と、並べられた大きな水瓶。
「カナの婚礼」
この作品は「カナの婚礼」(ヨハネによる福音書2章)を描いていると思われます。ガリラヤのカナで行われた婚礼の宴で、ぶどう酒が尽きてしまいます。イエスは給仕たちに、そこにあった六つの石の水瓶に水を満たすよう命じました。その水は上質のぶどう酒に変わり、イエスが行った最初の奇跡として知られています。
画面には黒いシルエットで描かれた女性が一人、手に水差しを持ち、足元には大きな瓶が複数並んでいます。聖書には「ユダヤ人の清めに用いる石の水瓶が六つ置いてあった」と記されています。Holmはその水瓶を満たそうとする場面、あるいは奇跡が起きる直前の静かな瞬間を捉えたのかもしれません。
夕暮れの空、様式化された木
背景の空が印象的です。上部のオレンジがかった黄色から、下部の青緑へと移り変わる穏やかなグラデーション。宴の時間帯を思わせる、温かみのある光です。
左側には木が描かれていますが、幹と枝だけの簡素な形に様式化されています。写実ではなく、どこか絵本の挿絵を思わせる素朴な造形。Holmの陶芸作品にも通じる、特徴的なものだけを捉える眼差しです。
女性の姿は完全なシルエットとして表現され、顔の表情は見えません。しかし、やや前かがみに水差しを傾けようとするポーズから、静かに仕事に従事する召使いの姿が伝わってきます。
博物館メンバーのための限定版画
Åke Holmは44年間にわたりHöganäs博物館の理事を務めました。このリトグラフは、博物館の年間メンバーシップのために制作された限定版画の一つです。269点もの版画を制作し、その売上は博物館の増築資金となりました。
Holmは訪問者を避け、観光客への販売を好みませんでした。時にはスウェーデン国王にさえ販売を断ったという逸話が残っています。この版画は、そうした作家の作品が博物館という場を通じて、理解ある支援者の手に渡っていった証でもあります。
技法: リトグラフ(多色刷り)
エディション: 91/250
サイズ: 36.5×26(cm)
サイン: 右下に「Å Holm」(鉛筆)
額装: 木製フレーム、マット付き
状態: Very Good 良い状態です。
軽い経年感やスレがありますが、全体の印象を損なうものではありません。
SKU: 20240908a5 カテゴリー: ALL ITEMS, Åke Holm, 絵・イラスト・ポスター, Åke Holm Litograf, ake holm on タグ: art
在庫1個
Åke Holm (1900-1980)
スウェーデンの陶芸家で彫刻家。彼はHöganäsbolagetでの職を経て、自身の工房を1928年に開設しました。当初は不況を切り抜けるために土産物を作っていましたが、次第に芸術的な聖書の人物像や磁器の動物フィギュアを制作し始めました。彼の作品は1950年代から60年代にかけて聖書のモチーフが主流となり、そのスタイルは抽象的で洗練されたものに進化しました。世界的な名声は高まっていきましたが、彼は故郷Höganäsに留まることを選び、その作品の多くは地元Höganäs museumに寄贈されました。






