Åke Holm “MOSE MED KOPPARORMEN”
¥300,000
深い赤褐色の地に、床まで届くマントをまとった人物がコバルトブルーの線で力強く描かれています。旧約聖書・民数記の「モーセと青銅の蛇」を主題とした、1945年制作の壁掛け陶板です。
荒れ野の物語を一枚の陶板に
描かれているのは、竿に巻きついた蛇を掲げるモーセの姿です。画面中央の大きなマント姿の人物が両手で蛇を掲げ持ち、その蛇はうねるように体に絡みついています。画面下部に描かれた波打つ線は、荒れ野を這う毒蛇たちを表しているのでしょう。Holmにとって聖書は信仰の教義ではなく、人間の苦悩や救済を描くための物語の源泉でした。彫刻やテーブル天板でも繰り返し取り上げた、彼にとって重要なモチーフのひとつです。
転換期を刻む赤と青
1945年は、Holmが1930年代のユーモラスなテラコッタから、より重厚な施釉作品へと移行していく転換期にあたります。この陶板では、赤褐色の釉薬を地に、コバルトブルーと黄土色の釉薬で人物が描かれており、筆の動きがそのまま残る自由な筆致が印象的です。表面の隅に見られる素地の露出は、焼成の過程で自然に生じたもので、窯の中で炎と向き合った証です。
作家: Åke Holm(1900-1980)
制作年: 署名形式から1930年代後半以降
素材: 施釉陶板
技法: タタラ作り、釉薬による絵付け
サイズ: W21 H25 cm
署名: 裏面に「åke Holm」「-45」
コンディション: 良好(Very Good)
ヒビや欠けは見られません。年代を考慮すると良い状態です。
Åke Holmの作品年代について
オーケ・ホルムの作品を年代順に把握することはかなり難しいです。彼の作品は日付けがつけられておらず、彼自身も制作年代について具体的なことを語るのを避けるためです。シリーズごとにおおよその年代は分かりますが、後年に過去の手法を用いて作ることもあるため、特定は困難です。
SKU: 20240521a1/114 カテゴリー: ALL ITEMS, 北欧の陶板 , Åke Holm, ake holm on タグ: art
在庫1個
Åke Holm (1900-1980)
スウェーデンの陶芸家で彫刻家。彼はHöganäsbolagetでの職を経て、自身の工房を1928年に開設しました。当初は不況を切り抜けるために土産物を作っていましたが、次第に芸術的な聖書の人物像や磁器の動物フィギュアを制作し始めました。彼の作品は1950年代から60年代にかけて聖書のモチーフが主流となり、そのスタイルは抽象的で洗練されたものに進化しました。世界的な名声は高まっていきましたが、彼は故郷Höganäsに留まることを選び、その作品の多くは地元Höganäs museumに寄贈されました。






