Åke Holm Wall Plate
¥90,000
Åke Holm(オーケ・ホルム)が制作したテラコッタ製の壁掛けレリーフです。描かれているのは、旧約聖書に登場する「ヨナとクジラ」の物語です。これは神の命令に背いて船で逃げ出した預言者ヨナが、嵐を鎮めるために海へ投げ込まれ、大きな魚に飲み込まれるものの、三日三晩の後に悔い改め、陸に吐き出されて救われるという物語です。
この主題は、作家が生涯を通じて繰り返し取り組んだ重要なモチーフの一つでした。無釉のテラコッタという素材で聖書の物語を表現する作風は、ホルムが自身の芸術スタイルを確立した1930年代の作品に多く見られる特徴です。人物とクジラを伸びやかで素朴な線で表現した本作には、彼ならではの物語性と温かみのあるユーモアが感じられます。後の重厚な炻器(stengods)作品とは趣を異にする、ホルムの創作活動における一つの重要なスタイルを伝える一点です。
ヒビや欠けもなく良好なコンディションです。
W 27×21.5 (cm)
オーケ・ホルムの作品を年代順に把握することはかなり難しいです。
彼の作品は日付けがつけられておらず、彼自身も制作年代について具体的なことを語るのを避けるためです。
シリーズごとにおおよその年代は分かりますが、後年に過去の手法を用いて作ることもあるため、特定は困難です。
おそらく1930s
SKU: 20241011a1/120 カテゴリー: ALL ITEMS, Åke Holm, Åke Holm Terracotta タグ: art
在庫1個
Åke Holm (1900-1980)
スウェーデンの陶芸家で彫刻家。彼はHöganäsbolagetでの職を経て、自身の工房を1928年に開設しました。当初は不況を切り抜けるために土産物を作っていましたが、次第に芸術的な聖書の人物像や磁器の動物フィギュアを制作し始めました。彼の作品は1950年代から60年代にかけて聖書のモチーフが主流となり、そのスタイルは抽象的で洗練されたものに進化しました。世界的な名声は高まっていきましたが、彼は故郷Höganäsに留まることを選び、その作品の多くは地元Höganäs museumに寄贈されました。
【自身の工房で一人で作り続けた作品は全て一点物となっています】