Åke Holm “Katt och Fågel”
¥450,000 元の価格は ¥450,000 でした。¥425,000現在の価格は ¥425,000 です。
暗い背景の中から、白い猫がすっと姿を現します。大きな耳をぴんと立て、こちらを真正面から見据えるその佇まいは、どこか古代エジプトの神殿を守る聖獣のよう。傍らには一羽の鳥が飛び、静と動が一枚の板の上で出会っています。
聖書を離れた、もうひとつの探求
オーケ・ホルムの創作の核は旧約聖書の物語にありますが、この作品はそこから離れた「動物の世界」に属するものです。猫の極端に様式化された姿――針のように尖った耳、細長い胴、正面を見据える大きな丸い瞳――は、古代エジプト美術の動物表現を強く思わせます。ホルムは故郷ヘガネスを離れることを好みませんでしたが、その蔵書には古代地中海地域の建築や美術に関する書物が多数含まれ、スケッチブックには「エジプトの神殿の犬」の素描も残されています。この猫もまた、書物を通じて古代の様式美を吸収し、自身の造形言語に昇華した一例といえます。ホルムの壁掛け飾り皿の中でも、このモチーフは珍しい部類に入ります。
縮れ釉が生む古代壁画のような肌合い
暗くマットな鉄釉の背景に対し、猫と鳥には酸化錫を用いた白い縮れ釉(krympglasyr)が施されています。この釉薬が焼成時に意図的にひび割れることで、まるで古い壁画の表面のような独特の風合いが生まれています。目のまわりや鳥の翼、猫の爪先にはコバルトブルーが差され、控えめながらも画面に奥行きを与えています。素地はヘガネス社のスクロンベルガヴェルケンから入手した耐火性セラミック板と思われ、その無骨な厚みと縁の素朴さが、モチーフの神秘的な雰囲気をいっそう引き立てています。
作家: Åke Holm(1900-1980)
制作年: 推定1950〜1960年代
素材: 施釉セラミック板(耐火性)
技法 :レリーフ的絵付け、縮れ釉・鉄釉・コバルト釉
サイズ: W43 × 38.5 cm
署名: 右下に「Å.Holm」
コンディション 良好(Very Good)
フチに所々細かな欠け(チップ)が見られます。画面本体の釉薬や絵付けに影響はなく、飾り皿としての鑑賞に支障はありません。欠けの程度は価格に反映しています。
Åke Holmの作品年代について
オーケ・ホルムの作品を年代順に把握することはかなり難しいです。彼の作品は日付けがつけられておらず、彼自身も制作年代について具体的なことを語るのを避けるためです。シリーズごとにおおよその年代は分かりますが、後年に過去の手法を用いて作ることもあるため、特定は困難です。
在庫1個
Åke Holm (1900-1980)
スウェーデンの陶芸家で彫刻家。彼はHöganäsbolagetでの職を経て、自身の工房を1928年に開設しました。当初は不況を切り抜けるために土産物を作っていましたが、次第に芸術的な聖書の人物像や磁器の動物フィギュアを制作し始めました。彼の作品は1950年代から60年代にかけて聖書のモチーフが主流となり、そのスタイルは抽象的で洗練されたものに進化しました。世界的な名声は高まっていきましたが、彼は故郷Höganäsに留まることを選び、その作品の多くは地元Höganäs museumに寄贈されました。




