Åke Holm “Katt och Fågel”
¥450,000 元の価格は ¥450,000 でした。¥425,000現在の価格は ¥425,000 です。
Åke Holm(オーケ・ホルム)がキャリアを通じて制作した「レリーフと壁掛けの飾り皿」のシリーズに連なる、希少なモチーフの一点です。
描かれているのは、一匹の猫(Katt)と一羽の鳥(Fågel)です。オーケ・ホルムの創作活動は、その大半が旧約聖書の物語と登場人物たちに捧げられていますが、この「エジプト風の猫」のモチーフは、聖書に直接的な由来を持つものではありません。これは、彼が聖書の主題と並行して探求した「動物の世界」、あるいは1950年代以降に顕著となる「よりモダンで、より抽象的なモチーフ」 の一つとして制作されたものと考えられます。
猫の極めて様式化(スティリゼ)された表現――細長い胴体、大きな耳、そして真正面を見据える瞳――は、古代エジプト美術に見られる動物表現と強い関連性を感じさせます。オーケ・ホルムは故郷のHöganäs(ヘーガネス)を離れることを好みませんでしたが、その探究心は広く、彼の蔵書にはギリシャやローマの古代美術に関する書籍が含まれ、アフリカの仮面やピカソ(Picasso)からもインスピレーションを得ていました。彼のスケッチブックには「エジプトの神殿の犬」を描いた素描も残されており、彼が古代の様式美を深く研究し、自身の表現に取り入れていたことがうかがえます。
技術的には、背景に施された重厚でマットな暗色釉と、猫と鳥の姿を際立たせる白い「縮れ釉(krympglasyr)」 の対比が見事です。この白い釉薬の意図的なひび割れ(貫入)が、古代の壁画のような独特の風合いを生み出しています。
なお、本作の素材は、彼がヘーガネス社から入手した耐火性のセラミック板である可能性があり、その無骨な素材感が、モチーフの持つ神秘性とモダンなデザインを一層引き立てています。
フチに所々細かな欠けあるため価格に反映させています。
43×38.5 (cm)
1950s
オーケ・ホルムの作品を年代順に把握することはかなり難しいです。
彼の作品は日付けがつけられておらず、彼自身も制作年代について具体的なことを語るのを避けるためです。
シリーズごとにおおよその年代は分かりますが、後年に過去の手法を用いて作ることもあるため、特定は困難です。
在庫1個
Åke Holm (1900-1980)
スウェーデンの陶芸家で彫刻家。彼はHöganäsbolagetでの職を経て、自身の工房を1928年に開設しました。当初は不況を切り抜けるために土産物を作っていましたが、次第に芸術的な聖書の人物像や磁器の動物フィギュアを制作し始めました。彼の作品は1950年代から60年代にかけて聖書のモチーフが主流となり、そのスタイルは抽象的で洗練されたものに進化しました。世界的な名声は高まっていきましたが、彼は故郷Höganäsに留まることを選び、その作品の多くは地元Höganäs museumに寄贈されました。




