Åke Holm Wall Plate
¥55,000
Åke Holm(オーケ・ホルム)が制作したテラコッタ製の壁掛けレリーフです。描かれているのは、彼がその創作活動を通じて繰り返し取り上げた中心的なモチーフの一つ、「アダムとイブ」です。
旧約聖書によれば、アダムとイブは神によって創造された最初の人類であり、エデンの園で暮らしていましたが、蛇にそそのかされて禁断の「知識の木の実」を食べたことで、園から追放されます。ホルムがこの主題に惹かれたのは、特定の信仰心からというよりも、人間の弱さや過ち、そしてその責任が問われる普遍的な物語に、深い関心を抱いていたからだと考えられます。
本作のどこかぼんやりとした二人の表情は、彼らが禁断の「知識の木の実」を食べる以前の、まだ善悪の知恵を持たない純真無垢な状態だからでしょうか。ホルムはしばしば、聖書の登場人物を人間味あふれる存在として、時にはユーモアを交えて描きました。このレリーフは、厳粛な主題を扱いながらも、彼の温かな眼差しが感じられる一点です。後の重厚な炻器(stengods)作品とは異なる、ホルムの創作における重要な一面を伝えています。
ヒビや欠けもなく良好なコンディションです
W 13×15
T 1.5 (cm)
オーケ・ホルムの作品を年代順に把握することはかなり難しいです。
彼の作品は日付けがつけられておらず、彼自身も制作年代について具体的なことを語るのを避けるためです。
シリーズごとにおおよその年代は分かりますが、後年に過去の手法を用いて作ることもあるため、特定は困難です。
SKU: 20240716a3/116 カテゴリー: ALL ITEMS, Åke Holm, Åke Holm Terracotta タグ: art
在庫1個
Åke Holm (1900-1980)
スウェーデンの陶芸家で彫刻家。彼はHöganäsbolagetでの職を経て、自身の工房を1928年に開設しました。当初は不況を切り抜けるために土産物を作っていましたが、次第に芸術的な聖書の人物像や磁器の動物フィギュアを制作し始めました。彼の作品は1950年代から60年代にかけて聖書のモチーフが主流となり、そのスタイルは抽象的で洗練されたものに進化しました。世界的な名声は高まっていきましたが、彼は故郷Höganäsに留まることを選び、その作品の多くは地元Höganäs museumに寄贈されました。
【自身の工房で一人で作り続けた作品は全て一点物となっています】