Åke Holm “JONA KASTAS I HAVET”
¥400,000 元の価格は ¥400,000 でした。¥350,000現在の価格は ¥350,000 です。
Åke Holm(オーケ・ホルム)が旧約聖書の物語を主題に制作した、陶製の壁掛け飾り皿です 。描かれているのは「ヨナ書」に登場する、「海に投げ込まれるヨナ」の劇的な場面です 。
中央で両手を上げる緑色の人物が、嵐を鎮めるために舟(下部の黄緑色の形状)から荒れ狂う海(背景の深い青)へ身を投げる預言者ヨナとして描かれています。周囲の黒いシルエットは、彼を投げ入れようとする船乗りたちでしょうか。そして右上には、ヨナを飲み込むために待ち受ける「大きな魚」が、抽象的かつ幾何学的なフォルムで暗示されています。
この大胆に様式化された構図は、ホルムが芸術家として円熟期を迎え、国際的なモダニズムやキュビスムの影響を受けながら、独自の表現を試みていた1950年代から1960年代の作風を色濃く反映しています 。彼は伝統的な聖書の主題に生涯取り組みましたが 、特にこの時期、その表現方法はより抽象化・様式化されていきました 。彫刻作品だけでなく、大皿やレリーフ 、そして本作のようなヘガネス社(Höganäsbolaget)のセラミック板を用いた壁掛けの飾り皿 など、多様な媒体で「様々な様式を試みた」 探求の時代を象徴する作品です。
フチに所々細かな欠けあるため価格に反映させています。
42.5×38 (cm)
おそらく1950-70s
オーケ・ホルムの作品を年代順に把握することはかなり難しいです。
彼の作品は日付けがつけられておらず、彼自身も制作年代について具体的なことを語るのを避けるためです。
シリーズごとにおおよその年代は分かりますが、後年に過去の手法を用いて作ることもあるため、特定は困難です。
在庫1個
Åke Holm (1900-1980)
スウェーデンの陶芸家で彫刻家。彼はHöganäsbolagetでの職を経て、自身の工房を1928年に開設しました。当初は不況を切り抜けるために土産物を作っていましたが、次第に芸術的な聖書の人物像や磁器の動物フィギュアを制作し始めました。彼の作品は1950年代から60年代にかけて聖書のモチーフが主流となり、そのスタイルは抽象的で洗練されたものに進化しました。世界的な名声は高まっていきましたが、彼は故郷Höganäsに留まることを選び、その作品の多くは地元Höganäs museumに寄贈されました。



