Gustavsberg “Linda” Plate 24cm
¥7,000
1974年に発表された《Linda》は、スティグ・リンドベリ晩年のデザインにあたるシリーズです。すでにイタリアに拠点を移していた時期でしたが、彼はGustavsbergのために意欲的に新作を発表し、そのひとつとして位置づけられています。
Lindaでは素材に高品位なボーンチャイナ(骨灰磁器)を採用し、軽量で洗練された日常食器として提案されました。シリーズ名「Linda」は「優美」「美しい」といった意味をもつ女性名で、その名の通りシンプルながら気品ある佇まいを備えています。
器形は扱いやすいラウンドフォルムで、カップ類は実用的にスタッキング(積み重ね)できる形状。限られた収納でも使いやすい、省スペース性を考慮した設計でした。装飾は職人の手による絵付けで行われ、朱橙と濃茶のラインが清楚な白磁に映えます。線の太細や色味にわずかな揺らぎがあり、工業製品でありながらハンドクラフトの温かみが感じられる点も魅力です。
機能性(扱いやすい形状・積み重ね可能)と美観(大胆な色使いと余白の美)が調和したLindaは、1970年代の北欧に求められた生活感覚に寄り添いました。当時は核家族化や集合住宅の普及により、省スペースで機能的な日用品が必要とされ、同時にインテリアやファッションではアースカラーが流行。Lindaの色彩と造形はそうした時代の気分を反映し、日常に根づくスタンダードな製品として長く愛用されました。
ヒビや欠けもなく良好なコンディションです。
1974-1987
φ24 H2.5 (cm)
SKU: 20231222g4/89 カテゴリー: 全ての食器, ALL ITEMS, Stig Lindberg tableware, Stig Lindberg, プレート、お皿, Gustavsberg, 北欧の食器, Linda タグ: tableware Brand: Gustavsberg
在庫4個
Stig Lindberg(1916-1982)
ストックホルムのKONSTFACK(現在の国立芸術工芸デザイン大学)を卒業後、1937年にGUSTAVSBERGの アートディレクターWILHELM KAGE(ウィルヘルム・コーゲ)に並外れた才能を見抜かれアシスタントとしてその輝かしいキャリアをスタート、1949年にWILHELM KAGEの後任アートディレクターとなり1980年まで所属。活躍の場は陶芸だけにとどまることなくテキスタイルや絵本のイラスト、トランプ、プラスティック製品、そして日本においては西武百貨店の包装紙をデザイン、1957年から1972年までは母校であるKONSTFACKの主任講師として指導にあたる等、幅広い分野で溢れんばかりの才能を発揮しました。独創的で遊び心溢れるデザインは現在もなお人々を魅了しています。